ヤングエース1月号(12月4日発売)の僕だけがいない街41話『待たせたね 2005.08』のネタバレと考察、そして次回42話の予想についてです。
前回までは物語はあまり進まず退屈に感じていた人もいたかもしれませんが、今回はきちんと展開が進みますし、これまでの謎の解答がいくつか示されてワクワクする展開になっています。
八代の罠に対して悟やケンヤがどのように立ち向かっていくのか、見応えある内容です。
さて、これから考察等を行なっていきますが、大いにネタバレしているので、ネタバレが気になる人は先に本誌を見て下さい。ちなみに私は、僕だけがいない街だけが目的でヤングエースを定期購読しています(笑)
41話の概要
- さざんかの集いの会場、山茶花池公園に到着
- 2chらしき掲示板に、悟と久美ちゃんの関係を書き込む八代
- 恐らく悟を久美ちゃん殺害の犯人とするための工作
- 久美ちゃんの携帯電話に、弁当を運ぶのを手伝うようにと佐知子からメールがくる
- 悟は佐知子を確認する
- 後々、佐知子から久美ちゃんへのメールには悟が中継されることが明かされるが、ここで悟は、間違いなく佐知子が送ったメールであることを確認した
- ガムテープやロープなど犯罪に使われるであろう道具を運び準備を進める八代
- 写真を撮ったり、スタンプラリーをしたりして楽しむ悟と久美ちゃん
- バーベキューの準備の際、考え事をしてネギを折ってしまう佐知子
- 5話で佐知子が「誘拐犯が18年前の容疑者だと思い至ったシーン」とリンクしている?
- 久美ちゃんの携帯に佐知子から“りんどう荘”に来るようにメールが来るが、一方佐知子は携帯をどこかに忘れた様子である
- りんどう荘に向かう久美ちゃんの後を追う八代
- 久美ちゃんはりんどう荘に着くが誰もいない様子
以下、悟が記憶を取り戻した直後の悟とケンヤの電話での会話の回想です。
- 悟は「事務所が盗聴されている可能性があるとケンヤから以前聞いたから、会って話したい」という旨を伝える
- ケンヤと澤田は「記憶のフタ」「僕の顔も思い出せない」などあらかじめ決めていたと思われる合言葉で会話する
- 悟は直接ケンヤと会い、犯人が八代であること、現在は西園まなぶであることを伝える
- 悟が西園まなぶに思い至ったのは、18話でアイリから聞いたため
- ケンヤは悟殺害未遂の際に使われた車の車種から八代の犯行を見抜くが、それを八代に気付かれ、事務所に盗聴器を仕掛けられる
- 壁に貼ってあった被害女児の写真が床に落ちてあったのは、八代の「この娘の事件は僕じゃない」というメッセージであり、そこからケンヤは盗聴器の可能性に思い至った
- 八代は悟の病室にも盗聴器を仕掛けており、そこで久美ちゃんが「キャンプに行きたい」と言ったことから、さざんかの集いを市議会経済企画委員長として企画したと悟は推理
- 八代の計画は被害者が久美ちゃんで殺害犯が悟になるとケンヤは推測している
- 悟は、ケンヤに気付かれたのも八代の計画の内で八代には何か思惑があると見ている
- さざんかの集いでは、ケンヤには久美ちゃんが行く場所に先回りしてもらい、澤田には殺害に使用されそうな場所の仕掛けを無効化してもうことにする
- 前の世界で、八代が佐知子の携帯を利用してアイリを罠にはめようとしたことを今回もやってくると見て対策を立てた
- 久美ちゃんの携帯と用意したプリペイド携帯を交換して、久美ちゃんへのメールを全て悟が中継するようにした
回想終わり。
- 久美ちゃんへのメールには“やまぶき荘”へ来るようにというメッセージだったが、これを悟は“りんどう荘”に改変してメールを久美ちゃんとケンヤに送る
- やまぶき荘に誰も居ないことに驚愕する八代
41話の考察(前回までの考察の解答)
41話は謎を提示するというよりも、
伏線回収であったり、これまでの謎の解答が多かったですね。
最近私が考察していた以下の2つについて答えが示されていました。
これらの他にも、悟が危惧する「八代の思惑」について考察したので合わせてまとめたいと思います。
「澤田は共犯なのか?(39話考察)」の解答
この考察は、記憶が戻ったはずの悟の電話を受けたケンヤが澤田に、
「「記憶のフタ」は開かないようですね…」
と言ったところから来ています。
このことからケンヤは澤田を共犯者として疑っているのかと思っていましたが、
これは盗聴されていることを危惧した合言葉だったんですね。
私は思い違いをしていましたが、
このブログにコメントをして頂いた人の中にはこれを見事見抜いた方がいて驚きでした。
恐らく、
「記憶のフタ=悟の記憶が戻った」
「僕の顔も思い出せない=犯人の顔を思い出した」
というような合言葉を決めていたんだと思います。
というわけで、ケンヤは澤田を共犯者として疑っていたわけでもないですし、
怪しい点はあるものの実際に共犯者である可能性は極めて薄いでしょう。
「2001年6月は本当に八代が起こした事件なのか?(40話考察)」の解答
前回、以下の3つの理由から、これは八代の犯行ではないのではないかと考察していました。
- 八代は2003年まではある衝動(殺人?)に目覚めていない
- 少女の写真が剥がれていたのは八代からのメッセージと考えるとしっくりくる
- 代わりの容疑者を仕立てあげていないのでこれまでの犯行とは異なる
これは正解だったみたいです。
きちんと読者にヒントを与えて考察をさせ、
明確な解答を示してくれるのはこの漫画の魅力ですよね。
ただ、どうして澤田とケンヤはこの事件が八代の犯行だと疑ったのか疑問ですが、
多分気にしてはいけない部分だと思います…。
悟が危惧する「八代の思惑」について
八代が事務所の写真を剥がしてヒントを置いたのは、
何か思惑があったからだと悟は考えています。
この思惑について推測してみました。
まず、八代の目的としては、
ただ単純に「女児を殺害したい」だとか、「悟を罠にはめたい」だとかではありません。
これらは手段であり、最終的な目的としては、
「悟が自分や他人の死に抗う姿を見たい」というところにあります。
これは前回の八代のモノローグにて語られていますね。
「八代の思惑」の根底はこの部分なのではないでしょうか。
八代が事務所に忍び込んでヒントを残したのも、
ケンヤを通じて悟に警戒させるためでしょう。
そして、事務所の盗聴にケンヤが気づいていることや、
さざんかの集いが罠であることを悟達が察して対策していることも、
八代は織り込み済みなのではないかと思います。
もしかしたら悟の記憶が戻っていることも八代は気づいているかもしれません。
その上で、八代はこれを上回る用意があるのではないでしょうか。
今後の展開の予想
次に、今後の展開について予想を語りたいと思います。
僕街は全8巻の予定で、今回の話までが7巻掲載分なので、
残りはあと1巻分(5話~6話)ですね。
このこととこれまでの流れから、
今後の展開を予想します。
今回は悟の策が八代を上回った形になりましたが、このまま終わるはずもないので、
もう一転して八代有利な展開になることは間違いないでしょう。
残りの話数から、もう一回大きな山場があると考えられます。
次の展開としては、八代は久美ちゃんを狙うのは難しいと考え、
佐知子に標的を切り替えるのではないでしょうか。
前回、佐知子は変装した八代に僅かに思案している様子が伺えますし、
今回のネギを折ったシーンでは5話で佐知子が殺害される前のシーンとリンクしています。
一見、今回の八代の罠に佐知子は関与しないように思えますが、
佐知子が八代のことを思い出して危険に自ら踏み込んでいくような伏線だと考えられますね。
また、物語の始まりである大リバイバルのきっかけが佐知子の殺害なので、
最後に佐知子の危機を救って締めるのが綺麗な終わり方ではないでしょうか。
あとがき
以上、僕だけがいない街41話のネタバレや考察についてでした。
ここ最近はテンポがゆっくりでしたが、
またワクワクする展開になってきましたので、次回も楽しみですね。
このブログはコメントに支えられているので、
是非何でも気軽に書き込んでくれると助かります。
それと告知が3点程。
1点目は、単行本僕だけがいない街7巻が12月26日発売されます。
ヤングエースの次号が発売されるのが12月29日なので、
その直前ですね。
是非購入して売上に貢献しましょう。(ステマ)
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そして2点目ですが、
先日アニメに関して新たなCMが公開され、声優が発表されました。
アニメ放送開始まで、あと1ヶ月ですが、非常に待ち遠しいですね。
詳細はこちらをご覧ください。
➡僕だけがいない街アニメ化決定!声優・キャスト・放送日・監督など詳細情報をご紹介
3点目は2016年3月公開の映画についてです。
先日映画の子役や詳細について新たに情報が公開されたので、
まとめました。
是非こちらもご覧ください。
➡「僕街」実写映画のキャスト&漫画原作との比較
では、次回は12月28日に更新予定なのでよろしくお願いします。
※更新しました
➡42話のネタバレ考察
どうもです。
1巻の『思い出すことが出来ない少女の「言葉」を再び彼女自身から聞くことになるとはこの時はまだ知る由も無かった』
これは加代をさしていると思ってましたが、今は愛梨でもあるのかなぁと。
1巻では佐和子殺害された後2回リバイバルしてます
流れをなぞるなら、今回も2回おきそうです。
あくまで妄想の範疇ですし、見当違いな事を書いている可能性もありますw
そういえば、復活した悟はまだリバイバルしていませんね。果たして能力が残っているのかというのは、心配ではないのかしら。
それにしても、連載でミステリー書くのって大変ですねえ。こうやって読者が寄ってたかって展開を予想する裏を書かなければならないのだから。伏線仕込んどいても予想があたっていたらなかったものにしてスジを変えるということもあるのかな。
コメントありがとうございます!
一応19話(4巻)で「これが最後のリバイバルだ」と言っていますし、話の流れ的にもうリバイバルすることは無いのかなと個人的には思っています。
このまま八代を倒して終わり、とか、八代がいっぺん有利になるとしてもなんか物足りないような…結構早い段階で招待明かしてる辺り、気になります。
大どんでん返しで、別の犯人登場とかないかな。
想像の域を出ないんですが、澤田がやっぱ怪しく思えるんですよね。
共犯ではなく、八代をおってるうちに犯人心理に近づいて模倣犯に落ちたとか?
そうすると八代の落とした写真は澤田の犯行で、その犯行を澤田がピックアップしたのも繋がるし、八代がいろいろわかった上で写真を落としていったなら、ニセ犯人への挑戦状っぽいなー、なんて。
コメントありがとうございます!
なるほど、それは面白い展開ですね。
2001年の事件は、ケンヤが八代の盗聴に気付くきっかけになっていますが、なんとなくこれだけではないとは思っていました。
これが澤田の犯行だったという展開は自然ですし、すごい面白い展開だと思います。
ただ、展開としては面白いですが、物語の締めとしてはやっぱりラスボスは八代の方が締まるような気がするんですよね。
弁当運びのシーンですが、佐知子は弁当の量が「一回で運べない」と言っており
久美が来たときに「ナイスタイミング!」と言って”一回で運んでいる”ので、
佐知子が久美を呼んだのではないと思います。
八代が呼んだのか、悟が呼んだのか、どちらかはわかりませんが、
八代が呼ぶ必要も感じないので悟が呼んだと考えても良さそうです。
佐知子の携帯は#40で八代が佐知子のカバンを積んだ時に盗んだのでしょう。
確かに、佐知子の反応や八代が携帯を盗むタイミングのことを考えると、佐知子では無さそうですね。
八代も違いそうなので、悟で間違いないでしょう。
これは全く気付きませんでした・・・。
ご指摘いただきほんとにありがとうございます!
携帯は40話で佐知子のカバンを積むときに八代が盗んだはずなので、
弁当のメールは八代か悟のどちらかが送ったものと思われます。
佐知子が「ナイスタイミング!」と言って「一回では運べない」量を
二人で一回で運んでいることからもわかります。
僕の想定するオチは、もう一度あの場面にリバイバルして八代の犯行現場をおさえることだと思います。たぶん、正義をつらぬけるお兄ちゃんがいるから大丈夫そうですけどね。そうすれば、八代の起こした少女殺人事件はすべてなかったことにできると思うからです。そして、そのまま2001年までいき2001年事件も未然に防ぐ。なーんて、無理かなぁ。スッキリ終われると思うんだけどなぁ。
真犯人が八代だとわかって読み返してみると一巻の最初のリバイバルの時にお弁当の八木と引越しの日代と繰り返し出てきて小学生を助けるというのは18年前の事件を思い出させようとしてリバイバルが起こっているのでしょうか⁇
二つめのビルでのリバイバルにも何かあるのでしょうか?
ずいぶん戻りますけどすごく気になります。