ヤングエース10月号(9月4日発売)の僕だけがいない街38話『勇気 2005.08』のネタバレと考察、そして次回39話の予想についてです。
前回はとてつもない演出で個人的にはこれまでの話の中で一番鳥肌が立ちましたが、
今回はまた違う意味で鳥肌が立つ展開でした。
そろそろ出てきそうだなと思っていましたが、
ユウキさんがついに再登場です!
さて、これから考察等を行なっていきますが、大いにネタバレしているので、ネタバレが気になる人は先に本誌を見て下さい。ちなみに私は、僕だけがいない街だけが目的でヤングエースを定期購読しています(笑)
38話の概要
今回は話自体はあまり進展はありませんでしたが、
悟、八代、ケンヤ、澤田、白鳥潤らそれぞれの現状について、
心情や何をしているのかなどが描かれています。
時系列は少しごちゃごちゃになりますが、
今月号で描かれているそれぞれの人物について詳細をまとめます。
- 悟
- ケンヤからの期待を慮ってそれに応えるために記憶を取り戻したいと強く思っている
- もう一度AIRIに会って記憶を取り戻したいと思い、オリジナルの世界の時(3巻15話)に記憶していたAIRIの電話番号を思い出す
- 白鳥潤からの手紙から勇気をもらい、AIRIに直接会うことを決意する
- 八代
- 市議として、悟がいると思われる病院への援助に力を入れてきた
- 議員としての姿はオールバックで髭も一切ないきっちりとした格好だが、それ以外では髪はおろして髭をつけて変装している
- ケンヤと澤田
- 二人で澤田の仕事場と思われる場所に入る
- 『月影』という看板から、澤田の仕事場はオリジナルの世界と同じ場所(小岩)にあると考えられる
- 八代の被害にあったとみられる少女の写真が日付とともに日本地図に貼られているが、千葉県で2001年6月に事件があったと思われる
- 白鳥潤(手紙の内容)
- ケンヤから、悟が目覚めたことや、悟が自分の冤罪を防ごうと行動したことを聞いた
- 家の仕事を畳んで東南アジアにある日本の食品会社の工場で働いていたが、2005年の頭に日本に帰ってきて白鳥食品を再開した
- 現地で結婚した妻との間に生まれた子が小学校に上がるのを機に決心した
- 悟がくれた勇気に感謝している
- 仕事が落ち着いたら家族皆で会いに行く
38話の考察
それでは、38話の考察や感想に移っていきます。
今回取り上げるのは以下の3つです。
- 『八代=西園まなぶ』が確定
- 2001年6月の犯行について
- 悟がいる病院はアイリが入院した病院と同じ
1.『八代=西園まなぶ』が確定
八代が小学校時代の連続誘拐殺人の犯人であることは確定でしたが、(5巻終わり~6巻冒頭)
市議・西園まなぶが別人である可能性を疑っていた人も少なからずいたでしょう。
髭を生やした格好と議員姿があまりにかけ離れていましたからね。
それに、顔がある程度知られているはずなのに、
白昼堂々と子供を誘拐をする(4話)のは納得出来ない人も多かったはずです。
しかし今回、議員の姿から髪を下ろして髭を生やし変装している描写があり、
『八代=西園まなぶ』というのがほぼ確定したかなと思います。
それと、西園まなぶという名前についてですが、
議員の名前は実名である必要はないので、八代学から改名したとは限らないです。
2.2001年6月の犯行について
前回八代は、
「君が目覚めたと同時に、僕の中に閉じ込められていた「ある衝動」も目覚めたよ」
と言っており、このことから悟殺害未遂後は犯行に及んでいないと思っていました。
しかし、今回澤田の仕事場にある被害者の少女の写真から、
2001年6月に千葉県で事件があったと思われます。
ケンヤが落ちている写真に気付き地図に貼り直すところに、
少し見切れていますが『2001 6』と書いてありますね。
どういうことかと思いましたが、
2001年といえば悟はまだ意識は戻っていませんが、
睡眠状態に回復したのが2001年です。(ケンヤのファイルⅡより)
この時に八代の衝動が目覚めたということなんでしょうか。
もしこれが“2003年”だったなら悟の意識が戻った時期として辻褄が合いますし、
2003年はオリジナルの世界でも千葉県で事件があった描写(15話)があるので納得がいくんですけどね。
このことについてはまだよく分からないので、
保留にしたいと思います。
3.悟がいる病院はアイリが入院した病院と同じ
悟がいると思われる病院から議員姿の八代が出てきて、
その時の会話から病院の援助に力を入れてきたのが伺えます。
そして、そのシーンで病院の名前が『中央総合病院』と書かれています。
実は、火事の際にアイリが入院した病院(3巻15話)と同じなんですよね。
悟がいる病院の名前については、これまでの話を確認しましたが一切書かれておらず、
今回の話で意図的に「アイリと悟が入院した病院が一緒」という情報が明かされた感じです。
これについてはもしかしたらあまり重要ではないのかもしれませんが、
今まで悟のいる病院の名前が恐らく意図的に伏せられていたことから、
なんらかの意味があるのかもしれません。
ちなみに、1話で悟が事故にあった時に入院した病院は、
『●宮病院』(見切れてて正式名は不明)なのでこれは別の病院です。
あとがき
以上、僕だけがいない街38話のネタバレや考察についてでした。
それにしても今回は北村先生が可愛かったですね(笑)
あと今月号で、どうしても分からない事があります。
ケンヤと澤田が建物に入っていくページ右下のコマ、
岩藤ビルという建物が描かれているコマの意味がよく分かりません。
何らかの意味があるのは明らかなんですけどね…。
手前の見切れている人物が八代で、
ケンヤと澤田のすぐ近くにいることを表しているということなんでしょうか。
これの意味が分かった方がいらしたらコメント頂けると助かります!
~追記~
恐らく解決しました。
頂いたコメントから思い至ったのですが、
多分八代が澤田の仕事場から出てくる描写ですね。
その1個前のコマで、
エレベーターに乗り込もうとするケンヤ達とすれ違いに階段から降りてくる人が見えます。
その後、少女の写真をケンヤが拾って辺りを気にするシーンがありここも何気に意味深でしたが、
八代が忍び込んだことを意味しているのなら納得がいきますよね。
しかも、前のシーンで八代が船橋駅から乗った電車は、
『総武線・中央線の各駅停車三鷹行き』です。
この電車は澤田の仕事場の小岩を止まります。
☟調べました(笑)
参照URL:総武線・中央線各駅停車
※ちなみに、澤田の仕事場が『小岩』にあることは16話に示唆されています
では、次回は10月4日にブログを更新する予定なので、よろしくお願いします。
※更新しました
➡39話のネタバレ考察
どうもです。
私なりの感想ではありますが、八代の犯行には必ず別の容疑者がいますので
そのための準備兼下調べかと思いました。
また自分にどの程度迫っているのか、把握するためでもあったのかなぁと。
さっそくコメントありがどうございます!
なるほど、つまりこのコマは八代が澤田の仕事場から出てくるシーンというわけですね。
すみません、それすら分かっていませんでした・・・。
でもそう考えると色々辻褄が合いますね。
こよみさんのコメントのお陰で色々と納得できたので、記事を修正したいと思います。
ありがとうございました!
いつも楽しみに考察を読ませてもらっています。
自分も二人がビルに入っていく右下のコマの意味が解らなかったのですが
なるほど、八代が仕事場から出てくる描写と考えれば納得です。
あと、これは深読みのしすぎかもしれませんが
ケンヤが不振に思ったのは写真が落ちていたからだと思うのですが
あえて侵入した際に八代本人が写真を剥がすことで、
「その事件は自分じゃないよ」というメッセージのようにも見えました。
そうなれば、千葉の事件は悟が目覚める前(八代に衝動が戻る前)であるという
管理人さんの指摘もしっくりくる気がします。
まあ普通なら犯人が探偵役にヒントを出す行為はあり得ないのですが
これまでの八代の行動からするとなくはないのかなとも思います。
それでは、長文失礼いたしました。
たかさん、コメントありがとうございます。
なるほど、とても鋭い考察です!
八代ならこういう行動をとっても何ら不自然さは感じませんし、八代の衝動の件も解決するので、これは十分考えられますね。
すごく参考になりました!
38話は未見なのですが、「病院が同じ」という内容に関連することです。
実は、住んでいるアパートも同じなのです。(もうどこかで書かれているかもしれないのですが)
最初のタイムラインで描かれるアパート(3巻39P)と悟が佐和子の看病を受けているアパート(6巻112P)のカットを比べれば同じですね。何か運命的なものを感じます。それとも最初のタイムラインでもアパートを選んだのは強引に上京に同行した佐和子が決めたのでしょうか?
そういえば最初に入院したときに勝手にアパートに入っている描写があったので上京後少なくとも一度は来ているはずですね。
楽しく考察読ませてもらっています。
考察には関係ないですが、
出てくる駅は、西船橋駅の特徴をよく捉えている気がします。
電車が直行して走っている特徴、
南口の階段、駅の高架から外を見た風景が
まさにこんな感じという雰囲気です。
特に昔の西船橋の雑然とした雰囲気は懐かしいなと思って漫画を見てました。
(今のこざっぱりとした駅も良いですが)
考察と関係ないコメント失礼しました。
貴重な情報ありがとうございます!
凄いですね(笑)
まさか、そんなところまでこだわっているとは思ってもいませんでした!
そうかあ、アイリと再開したのはアイリが入院していた病院だからか?
あと共犯者に店長がいるのだが、共犯者が出てこない。、
>>あえて侵入した際に八代本人が写真を剥がすことで、
>>「その事件は自分じゃないよ」というメッセージのようにも見えました。
店長が模倣犯って可能性なわけですね。
最近読み始めたのですが、悟るが白鳥潤さんの冤罪を主張する必要ってありましたっけ?
2回目のリバイバルでは誰も死んでいないのでごっちゃになってしまってて…
確かに、結果的に必要なかったですが、念のためということではないでしょうか。
それほど、悟にとってはユウキさんが罪に問われたことを悔いているのかと。