※3/6:コメントにて教えていただいたことや、改めて気付いたことを追記しました。
ヤングエース4月号(3月4日発売)の僕だけがいない街44話『僕だけがいない街 2012.01』のネタバレと考察についてです。
納得の最終回といった感じでしたね。
伏線もだいたい回収されたのではないでしょうか。
さらにお知らせにて、外伝も連載開始するようなので、まだまだ僕街には目が離せませんね。
さて、これから考察等を行なっていきますが、大いにネタバレしているので、ネタバレが気になる人は先に本誌を見て下さい。ちなみに私は、僕だけがいない街だけが目的でヤングエースを定期購読しています(笑)
最終話の概要
- ケンヤとの会話
- 八代は死刑囚として刑務所に収監中
- 八代は悟の事件以降は久美ちゃんの件まではこどもを狙わなかった
- 色んな人物の現在の描写
- 久美ちゃんが高校の合格の通知、悟が高卒認定の通知が届き、それに対し佐知子が号泣
- 悟の文集「僕のヒーロー」
- 大人になったらワンダーガイのような漫画を描きたい
- 信じあえる仲間と力を合わせて敵のボスをやっつけた
- 失敗しても諦めずに、何度でもスタートして最後に成功したい
- 悟は漫画を描きながらユウキさんからもらったワンダーガイのレコードを聞く
- 佐知子が文集を見ながら『全部…叶ってるべさ…』
- 悟は目覚めて以降リバイバルは起きておらず、「眠らなかった時」の記憶が薄れていっている
- 『僕だけがいない街』『そこに刻まれた時間こそ僕の宝物だ』
- 最後に悟がリバイバルした場所(悟が逮捕されアイリと別れた場所)でアイリと偶然出会う
最終話の考察
前回まででほぼ伏線が回収されたので、そんなに考察することもないのですが、
今回回収された悟の文集の件と、ラストシーンについて考察をまとめました。
悟の文集について
11話で、何故か加代が悟の夢が漫画家になることだと知っていました。
そして、悟の文集については8話で「自分が何書いたか読み損なっちまった」と
悟のモノローグに出たきりだったので、悟の文集に漫画家になる夢が書いていて、
それを読んだから加代は悟の夢を知っているのではないかと予想しました。
コメントを見る限り、
多くの人もそのように思っていたようでしたが、
実際そのとおりでしたね。
8話では、悟は「佐知子に文集を見せていない」と言っていたので、
その文集を最終回に佐知子が持っているというのが良いですよね。
最後のアイリと再開したシーンについて
物語の締めとして、
アイリと再開して終わるんだろうなとは予想していました。
場所は違うけど想像したとおりだなと思っていたのですが、
じっくり考えると、このラストは私が思っていた以上に深い意味があるのではと思い始めました。
ラストで二人が出会ったのは3巻の最後に警察に捕まりそうになりリバイバルした場所ですが、
リバイバル前の悟が最後にアイリと会った場所ですね。
18話と今回の最終話で悟とアイリが出会う見開きのページは、
全く同じ構図を意識しているのがわかるかと思います。
それで今回、「悟が眠らなかった時の記憶が薄れていっている」とあり、
アイリとの記憶も薄れていっているということです。
そして、
『雪が景色を真っ白く塗り替えていく』
→アイリと出会う
→『未来は常に白紙だ。自分の意志だけがそこに足跡を刻める』
というような流れになっています。
つまり、雪がアイリとの記憶を表しているのではないでしょうか?
「雪により景色が真っ白に塗り変わっていくように、アイリとの記憶はリセットされたが、これからリスタートして新たに記憶を刻んでいける」というような感じでは無いかと思いました。
他のどこでもなく、
リバイバル前に最後にアイリに会っていたこの場所というのが凄く重要なんですよね。
この場所で再開するというのは全く想像していませんでしたし、
4巻の最後に加代が保護された時の描写をここでまたもってくることも予想外でした。
アニメでちょうどこのシーンをやっていたのも、
タイムリーで印象深いですね。
追記(3/6)
新たに発見したことや、
コメントにて気付かされたことを追記します。
京成船橋駅の見開きのページの違い
33話と最終話で京成船橋駅付近が見開きで描かれていますが、
これについて有力な情報を頂きました。
2003年(33話)と2012年(最終話)における、
実際の京成船橋駅付近の様子が再現されているそうです。
最終話に描かれるSOBUの後ろのマンションは完成が2005年、
駅の架線は上りが2004年、下りが2006年だそうです。
駅についてはWikipediaにも載っていますね。
⇒京成船橋駅 – Wikipedia
悟の仕事場にある物
悟の仕事場のカットが描かれていますが、
ここに久美ちゃんから貰った千羽鶴や病院のベットにあったぬいぐるみ、
ユウキさんのペーパークラフトなどがあります。
他にもワンダーガイの仮面や色んな写真が貼ってあったりして、
1話で描かれた悟の仕事部屋との違いから、
色んな人の思いを大事にするようになったのが見て取れますね。
文集がボロボロになっていることについて
佐知子が持っている悟の文集ですが、
最初に出てきた2巻8話と比べるとかなりボロボロになっています。
このことから植物状態の悟の世話の時など、
これを心の支えにして何度も読みなおしていたんだろうなと想像させられますね。
建物の違い
元の世界と最終話では建物の違い描かれていますね。
西園まなぶ事務所だったところが空きテナントになっており、
アイリと一緒にこどもを助けた建物が「こまつ小児科」になっています。
1話で出てきた編集者が再登場
1話で悟の作品に対して、
「踏みこみが甘い」
「作者の顔が見えてこない」
と、ダメ出しをしていた編集者が再登場しています。
1話では悟のフィルターを通していたからか、嫌な感じに映っていた編集者ですが、
感じのいい人という印象になっていました。
また、この人を登場させることで、
悟が漫画家として成長したということを感じさせますね。
佐知子からのメールについて
最終話で高架下にて佐知子から受け取るメールには2つ仕掛けがありました。
まず、メールの題名ですが、
アニメ僕街のOPタイトルと同じで「Re:Re:」になっています。
そのRe:Re:の歌詞が微妙にマッチしているんですよね。
そして、もう一つ、
佐知子からの携帯が「母 携帯」と登録されているのも、
実は重要な意味があります。
1巻の2話で佐知子からのメールが描かれていますが、
その時は「藤沼佐知子携帯」となっているんです。
悟の佐知子に対する思いの変化が見れて、
これだけでウルっと来てしまいますね。
確認しましたが、
恐らく佐知子から悟へのメールが描かれているのは2話と44話だけだと思います。
本当に細かいですよね。
アイリのカバンについて
再開したアイリが持っているのは、
カメラケースみたいですね。
アイリは2006年の時に17歳だったので、最終話では23歳くらいですが、
カメラマンになれたということでしょうか。
最後の足跡について
最後に悟とアイリの足跡が描かれていますが、
この2つの足跡の距離から考えるに、
2人は相合傘をしているのが伺えます。
悟が出かける前に佐知子に言われて傘を持って行きますが、
実はこんな意味があるんですね。
佐知子はナイスアシストです。
あとがき
以上、僕だけがいない街最終回のネタバレ、考察についてでした。
最終話は文句のつけようがないできでしたね。
伏線も恐らく全部回収されたと思いますし、
最後のシーンは完璧で、完全に私の期待値を上回りました。
漫画は今まで色々読んできましたが、
こんなに完成度が高い作品は初めてかも知れません。
ほんとに、考察していて楽しかったです。
さて、とりあえず今後のお知らせとして、
今回発表されたものなどをまとめておきます。
- 3/19:映画公開
- 3/30:小説「僕だけがいない街Another Record」発売
- 5/2:単行本最終巻8巻発売
- 6/4:ヤングエース7月号から「僕だけがいない街外伝」連載開始
また、もしよろしければ、
「こんな発見をした!」
「この伏線ってまだ回収されてないのでは?」
というコメントを頂けたら取り挙げさせてもらおうと思います。
是非他にも感想など共有しましょう!
記事お疲れ様です!
私もこの作品は完成度が高く感じました!
家族みんながはまった作品ですので、外伝も楽しみです!
記事早い…お疲れ様です。
このページに書いてない点で気になったのは
・西園姓のくだりの「恋敵」の意味
…理解が追いついてないだけなのかアナザーレコードで語られるのでしょうか。
・高架下のシーン
…高架下、母からのメールのサブタイトルのRe:Reは偶然としても、歌詞も微妙に合うしアニメOPはナイスチョイスだったかもと思いました。
というところでしょうか。
後は1巻で悟は再上映の結果たいていは自分にとってマイナスになると言ってましたが、最終話では見開きで自分のいなくなった時間に対して宝物だと感じているのが印象的でした。
職業も出身地も作者自身と同じということで多分重ねて、まさに「踏み込んで」描いてる部分もあったのでしょうが本当に読んでてよかった!
外伝もあるのでまだ僕だけがいない街のためにYAを買うのが続きそうですね
お疲れ様です!
昨日アニメをみてあれ?
っと思ったのですが、
ケンヤはバスの中で、ヒーローか探偵にでもなるつもりかといっていました。
会話の流れで違和感ありませんが、
文集を読んでる加代とケンヤで
悟のなりたいものが変わっています!
この内容ですと両方くみ取れるのではないかと感心しました!
いつも記事を楽しく拝見させて頂きました。
この素晴らしい物語が終わってしまうことに、一抹の寂しさがありますね。
でも、読み終えて良かったといえる作品でした。
未読の方にはネタバレになりますが、最後のシーンに入る直前の佐知子さんからのメールのタイトル「RE:RE」を見た瞬間、頭の中でOPの音楽が流れてきました。
こういった琴線に触れる魅せ方がこの作品の最大の魅力だと思います。
管理人様、いつも待ち遠しく拝読しておりました!
お忙しい中最終回考察のUP、ありがとうございます。
私が一番印象的だったのはやはり、24話モノローグとのシンクロでしょうか。
『雪が景色を真っ白く塗り替えていく』
『未来は常に白紙だ。自分の意志だけがそこに足跡を刻める』
塗り替えられた未来。
刻まれる足跡。
ぞくぞくしました。
個人的にケンヤが大好きなので外伝はケンヤ目線期待…ですが、Another Recordでやっちゃうんですよね…
誰の目線で描かれるのか、楽しみです。
管理人様、長期間におよぶ考察、お疲れさまでした。
遂に完結したこの作品ですが、このサイトで皆さまの色んな意見を目にして、
考察しながら過ごす日々はとても楽しいものでした。
大変お世話になりました、そして本当にありがとうございました。
個人的には佐知子さんが号泣するシーンが胸を打たれました。
作中で最も辛い思いをした一人だと思っているので。あとは悟の嫁さえ見つかればw
愛梨との関係はどうなるんでしょうね?彼女が漫画好きで悟のファンだったりしたら、
なんて期待を抱いてしまいましたw
小説版の謳い文句が八代が無罪になりそうな感じで、原作読み終わってもスッキリさせてもらえないの!?なんて不安になりましたが、ケンヤの話でその後ちゃんと有罪になったという事が分かって良かったです。
ヤングエース巻頭のインタビューでラストシーンのシチュエーションを新たに用意したという話でした。ということは、別案も有ったということで気になりますが、最終的にこの場所は最高のシチュエーションになったと思います。ページ数は偉大だ!!
悟が「眠らなかった時」の記憶が薄れていくことを肯定しつつも、一つだけ心残りにした”長くたなびく髪の記憶が薄れていく”描写(「僕の宝物だ」の前頁3コマ目)は、愛梨でしょう。
そんな心残りが、白く消えゆく世界の中、色鮮やかに現実に自分に向かって駆けてくる。
悟と一緒に涙ぐんでしまいました。
そんなわけで自分は、薄れていく記憶の中でも愛梨のことは忘れたくない記憶と考えたので、忘れきる前に再会出来た、という解釈です。
京成船橋駅周辺の景観の見開きは、33話では2003年。
最終話では2012年。単純に時間経過の表現と思ってます。
悟の担当編集者が第一話冒頭のイヤな感じ(悟視点)の編集者だったのが、またイイですね。
今日は、2本の更新お疲れさまでした。
7月号から外伝が連載開始とのことですが、こちらは小説another recodeの内容になるんでしょうか。
自分の作品を元に他人が書いたスピンオフを、さらに原作として新連載というのもおかしい気がしますが、anotherのあらすじをみる限り題材としてめちゃくちゃ面白そうなので、どうせならこの話を三部さんの再構成で読みたいと思いました。
でも三部さんが書きたいものが、きっと最上級なものになると信じてもいますが。
今後の怒涛のメディアミックスも楽しみです。
管理人様初めまして。アニメにはまってからちょくちょくお邪魔させていただいてました。
さて、京成船橋駅付近の見開きですが、33話は2003年で良いのですよね。だとすると東武じやなかったSOBU後ろのビル(マンション)はちょうど建設が始まった頃になります。完成が2005年だったと思うので33話では無く、最終話で現れるのは時代設定ではないかと。ちなみに、京成船橋駅もよく見て頂きたいのですが、最終話では架線も書かれ電車(マニア的ですがAE100ですね。)も走ってますが33話では架線すら書かれてません。これも京成の高架完成が上りが2004年、下りが2006年で船橋駅だけ工事が先行していたのでこの状態が正解だったと思われます。
それだけ時代設定の描写まで細かく書かれていたんですね。
だらだらと長文で失礼しました。
考察、ひとまずお疲れさまでしたm(__)m
連載には結局手をつけませんでしたが、満たされた文面から充分感動が伝わってきましたよ。
“堂々完結”の文字に偽りは無いようですね。
原作終了を受けてのアニメ残り3話を考えてみると、だいぶ改変・省略がありそうですね。
でも、着地点は同じだと思います。
単行本発売がもう少し早ければな~、というのが今の率直な気持ちです。
まだまだこのサイトも先が長そうですね!
頑張ってください(^_^ゞ
ん?
いま話数を数えてたら、8巻収録分は4話分なんですね。
少ないような…?ページ数的に。
後日談みたいな書き下ろしも載るのかもしれないですね。
文集の痛み具合から、悟が昏睡している間、佐知子は心の支えとして文集を読んでいたのだろうなと思います。
レコードにしても、単に悟が昏睡から目覚める助けとしてかけているだけでなく、文集の内容の補強として自分の支えとしても聞いていたのだろうなと思います。
いい最終回でした。
毎回の更新お疲れさまです。
いつも楽しく見させていただいていました。原作を読んでから管理人様の考察を見て、また原作を読んで…のループで作品を何重にも楽しめました。ありがとうございます!
最終回、アイリとの再会のシーンは思わず涙ぐんでしまいました笑
アイリの持っていた四角いカバンはプロ仕様のカメラケースの様ですね?彼女もまた夢を叶えることが出来たのかと思うと、より悟達の闘いがどれだけの人を救うものであったのかを感じ、余計に涙が止まりませんでした笑
外伝も実写化もアニメも楽しみですね!これからも応援しています!
管理人様初めまして。
「再上映」の能力の件ですが、なぜ悟はこの能力を持つに至ったのか?
それは作中にも登場した蜘蛛の糸によるものだと推察できます。
つまりお釈迦様が気まぐれで悟へ垂らした糸こそが「再上映」の能力であり、
自分以外の者を蹴落としてきた八代は第43話で糸がついに糸が切れてしまい地獄落ち確定へ。
悟は自分以外の者を信頼し、助け合うことで地獄から極楽浄土へ行くことができました。
悟から「再上映」の能力が消えたのは極楽浄土へ辿り着いた為だと私は捉えます。
いやー考えるほどに深いです。面白い!
そもそもリバイバルってなんだったの?
なんで彼にだけそんな事が起こったのか?
この世界は三部さんのリバイバルなのかも。
私たちはフライトの一読者か。
アニメで嵌って原作買って、こちらを楽しく読ませて頂います。
管理人さんの深い考察に驚くばかりです。
お陰で更に作品を楽しむ事が出来ます。
澤田さん事務所でケンヤが拾った写真の女の子の事件
(2001年6月)の犯人は結局誰だったんでしょうかね?
この点だけが気になって…。
更新お疲れ様です
僕だけがいない街は
全体的にとてもよくできていると思いました。私も読んでいてとてもドキドキしましたし伏線には何度も悩まされましたがいろいろな解釈の仕方がある場面もあり、なかなか見ごたえのある物語でした。
ただ悟と加代ちゃんがくっつかなかったことにすごくもやもやしています。加代ちゃんは完全にヒロインだと思ってました。笑
とてもいい作品でしたまたこのような作品に出会えることを期待します
長々とすみませんお疲れ様でした
いつも考察楽しく読ませてもらってます。
ついに最終話の内容が明らかになりましたね。
個人的に外伝で取り上げて欲しいのはケンヤと愛梨のことです。
察しが良すぎるケンヤも実はリバイバルしていたんじゃないか?ということと、加代と愛梨の関係性というか繋がりは何かしらあったのかということについて触れて欲しいですね。外伝がどのくらい連載されるのかわかりませんが、「連載開始」というくらいなので1回や2回番外編を載せるってだけではないと思うので楽しみです。
本編は終わってしまいましたが、外伝の考察&感想も楽しみにしてます!
みなさんの着眼点に脱帽で私が唯一張りあって主張できることは西園まなぶ事務所が空きテナントになったということだけですわ笑
アニメは加代とくっついてくれ
考察お疲れさまでした。
アニメの方もあるので大変だと思いますw
気になったというか 妄想的な話ですが
悟の独白だと思いますが、宝物を語る開き絵で小学生当時の仲間が描かれています。
中西彩とカズ 美里とオサムが並んでて 美里の視線はオサムを見ていますよね。
カズと中西彩が結ばれた描写っぽいものもあるので ひょっとして
と思いました
良かった、本当に良かった、ありがとう。
いずこかへも書かせて頂いたんですが、やはりこの最終回の結果を見るに、
リバイバルは惨殺されて更に親しい人に冤罪を被せられた人たちの、やりきれなさや悔しさなどが形になった奇跡の様なものだと思うところですね。
誘拐被害者の状況から察すると、彼女らの心残りな魂は怨念と化すよりも、「理不尽な不幸(冤罪等)を幸福に覆したい」という想いに強く振られるように思えますし。
「僕なら助けられたはずなのに…」そんな後悔に引き寄せられた魂達は、
誘拐被害が増発するに従って高まっていくエネルギーをリバイバルという奇跡に変え、悟を依代に来たる日に備えていたんではないでしょうか。
悟は誘拐事件が起きて自責の念に駆られるまでは、どうにもまだリバイバルが発動した事はなかったように作中からは窺えますから。
29歳当時までの数分間の小さなリバイバルは、「悟がこの能力を授けるに値する人間かを見定める為」や「この能力に慣れさせる為」を目的としていたのではと思っています
というのもやはり、リバイバル能力の発動条件にしてみても、悟の意思とは別のところで且つどこか人為的過ぎる気がしましたしね 。
作中での過去に行ったり現在に戻ったりという動作は、最終的な結末に悟を辿り着かせる為に必要な情報を拾わせ、
真実に近づけさせようと大きな意思が導いているように私には見えました。
その意思の目指すところはズバリ「真犯人の逮捕」であり、そしてそれによる「冤罪で捕まった人たちの無実証明」、
「出来る限りの被害者(理不尽な不幸)の断絶」、そして最後に、その解決に心血を注いで取り組んでくれた「悟への感謝」に集約していたように思います。
この大きな意思が仮に本当に「理不尽な不幸を幸福に覆したい」という想いから来ているものであるのなら、
自身が不幸になる可能性があると知りながらも足を踏み込んでいく悟の勇気ある行動の結末が、悲劇でいいハズがない
なんて思いを抱くような気がしますからね。
リバイバルが発動しなくなったのは、目的を達成して心残りの消えた魂が解放されて、
リバイバルという奇跡と共に天に還っていったからなのかもしれません。
リバイバルと植物状態の期間との関係性は、少しモヤモヤが残りますね。
千葉県船橋市湊町2丁目14−13
ここをグーグルのストビューで見ると例の場所が確認できます。
悟の担当編集者が冒頭の人だということは、この人が要求するレベルの「自分の心に踏み込んだ」作品を描ける漫画家になったということで、第一話の懊悩として日々を過ごす悟と今の悟との対比がまた感慨深いです。
その結果がアニメ化決定とは、浦田さんは確かな目を持った編集者だったということですね。最悪な第一印象が覆りました。
そしてプロのカメラマンとして夢を叶えた愛梨との再会。
二人が幸せになることを願います。
世界中を旅して回るカメラマンと主に家に籠もって作業する漫画家と一見合わなさそうに思えますが、愛梨が旅に出ている間は佐知子さんが孫の世話を甲斐甲斐しく焼いたり、愛梨の旅に同行した悟が新連載のアイデアを閃いたり、楽しそうな気がしてきました。
実際のカメラマンの方も家族を家に残して旅に出たりしているでしょうし、アリなんじゃないか。とか妄想しています。
外伝では、愛梨がカメラマンになりたいと思ったキッカケのエピソードなんか見れると良いなぁと思います。
あと八代が西園姓を手に入れた経緯とか。最終話でさらっと流しただけなので。
最終話で気付いた細かいことは、
・悟の身体機能は完全に回復したように見える
・悟の仕事部屋の本棚に置かれていたぬいぐるみは、久美ちゃんが千羽鶴と共に悟のベッドに差し入れしていたもの
・愛梨と子供を助けた廃ビルが小児科の建物になっている
・西園まなぶ事務所が空きテナントになっている
他、「○○に決まってるべさ」とか「声に出てた」とか読者をニヤリとさせる小ネタが随所に散りばめられていますね。
最後の場面の後、悟が愛梨を連れて昼食を食べに家に戻ったらカレーだったら可笑しいな~なんて思います。
佐知子さんの支度がカレーに見えなくもないのが…。
愛梨とは入院中の出会いがあり、さらに目の前で倒れたため、愛梨も悟のことを影ながら気にかけていたはず!雪の上の2人の足跡は、間違いなく仕事場へと続き、ドアを開けた瞬間クラッカーの嵐!
アニメ化決定のお祝いを愛梨と一緒に!
あの時の誕生会の時のように!
すごい、納得。
どうも初めまして。僕街とうとう完結ですが綺麗に終わりましたね
悟や悟を支えてくれた人達みんな幸せになったようで何よりです。
悟も夢が叶いアニメ化するほどの漫画家に、担当編集者が1話冒頭の人なのもあの頃との違いが表れて良いですね。
愛梨との再会もカメラケースらしきものもあり彼女の夢も叶ったと思えるのも良いです。
最後の2人分の足跡からして2人並んで歩いて行ったんでしょうね悟の方は傘持ってますし
最終話も早速の更新 頭が下がりますです、ご苦労さんでした。
僕街親父も昨日の昼休みに書店に飛び込みヤングエースを買い込んでカフェで昼飯をかき込みながら無事読了。もうここに至るとどう言う結末でも受け入れる積りでしたし、考察にもございました色んな展開もありかな、でも着いていけない位のどんでん返しにあったらどうしよう等の杞憂を一蹴して呉れる、表紙の「堂々完結」を裏切ることない奇をてらわないオーソドックな大団円でしたね、それもおおむね色んな点・伏線にきちんとけりをつけた上での大満足な最終回で何とも心地よい読了感でした、パチパチ。
まずは、巻頭の■・・・あれから時は流れて・・・。で、ケンヤに八代のその後を語らせてここは早々にけりを付け、今の悟と仲間に移ったのは、辟易する位に油ぎった・濃い目が多い今の時代にあって本当に稀有な優しい優しい展開でした、脱帽です。僕街親父はもうすぐ還暦で過活涙腺が佐知子の本泣き・全員近影・集合風景などで刺激を受け始め、雪が舞う中での髪先のワンカットに至りて即座に先が読めたような気がしてもう完全崩壊・・。
そうか、雪か・・。
エヴァは設定がずっと夏の世界だったので貞本本の最後の雪は非常に象徴的でしたし、何せ僕街親父は南国育ちなので、雪への憧れに近い何かずっと琴線に触れてるなと言う感じがしていたのですが、要所要所での雪、13話のホワイトアウトのの大好きな心象風景(アニメは何故にこの尺を取らないカットを削ったのかが解せません)、4話ではなく4巻の最後もしくは24話の雛ちゃん保護後の雪、そしてそれが最終話で愛梨に巡り戻っての雪ですね。
僕街を読み始めたのは遅れること昨年の10月末からでしたので、短かったようでありながら、この5ヶ月間real timeで僕街現象以上のenthusiasmにどっぷりと浸かりながらこのサイトにも助けられて本当に楽しかったです、三部さん、大深謝。
うあ~、ここで寸止めしての引きかよ~・・次はどうなるんや?早く次読みてえ~!の重度の引き中毒からは漸く解放されることになりますが、これで終わりかと思うと寂しいような・・。他メディアの原作超えは基本難しい、特に原作が秀逸であれば尚更ではありますが、原作既読組として明るく考えて、寧ろ比較することで原作の良さを再認識するんだぞとの思いで、8日の実写版の試写会、24日までのアニメをせいぜい楽しむことにします。
良い最終回でしたね…。
まさか久美ちゃんと結ばれるのかと一瞬焦りましたが…(笑)
伏線もほぼ回収されたようですし。
ただ、リバイバル前の悟が眠らなかった時間軸で、悟と真犯人が千葉にいた理由がいまいち判然としないんですよね…。(悟が佐知子母さんの許を離れたのは、1995年のはずなので…) 真犯人は、佐知子母さんに目撃される以前から、悟のバイト先も予め把握していたようですし。いつか身代わりに使えると思ってマークしていたのでしょうか。そうすると、どんなゲームのコミカライズを描いていたのか気になります。
給食費事件も、本当に美里がやったことだったのかな、と。その後の美里の発言や40話の真犯人の回想シーンからすると、美里がしたにせよ、真犯人の誘導の結果だったのかも…。美里は悟をちょいちょい気にかけているようでしたし。(「色ボケてて…」は八代に群がる女子にだけ言っているわけじゃないですよね)
しかし、この最終回では、美里も悟の「仲間達」の一人にカウントされているんですよね。#43ではカウントされていないのに。上の方が指摘されているように、見開きでオサムの隣にいてオサムに目線をやっているところを見ると、上の方の指摘どおり、オサムと…はかなり可能性あるのかも。
心残りは、「夏のクリスマスツリー」を見に行く約束がどの時間軸でも叶えられなかったことですかね。(誕生日プレゼントの手袋の約束は最終的に果たされたのに)
でもこれも、「守れなかった約束」→「力強く生きていた」や、夏のクリスマスツリーに加代が一人で行っているのが、小学6年ではなく、中学生になってからであること、その前に土手でヒロミが加代を気遣う目線を送っていること、これらからすると、ひょっとしたら、悟を偲んでではなく、悟への想いに訣別するためだったのかな、切ないけど。
ペーパークラフトの飛行機が仕事場にあったので、ユウキさんとは会えたんでしょうね。
佐知子母さんは、眠りには就かなかったけどほぼコミュ障に育ち、自分もあまり大事にしてくれなかったリバイバル前(そのストレスなんですかね、佐知子母さんの飲酒・喫煙量は)と、20年にも及んで世話をしなくてはならず元気なティーンの悟を見られなかったけど、夢が全部叶い自分も大事にしてくれているリバイバル後では、どっちが幸せだったんでしょうか。
今は、外伝(仮)が凄く楽しみです。
簡易スタンガンの電池にいつテープ貼ったんだろう?小学生がそんな知識ないよな?けんやが貸した本「入れ替わった男」とか。植物状態の間、ケンヤのリバイバル見れそうだな。ほむほむみたいな。
くみちゃんと喜び合って
ぐっぐっぱのやつは
ジョジョのシーンでも
似たような場面があります
スタッフ時代のちょっとした
オマージュでしょうか笑
あと、足跡が並んでることからっていう方とそのあとの誕生日の時のサプライズの似たバージョンを想像してるコメントがとても好きです。
きっとそうなる気がします
僕街最高です
最終話の更新お疲れ様です。
素晴らしい終わり方ではありますがやはり悟と加代が結ばれなかったのが納得できないですね…
それ抜きで考えればやはり傑作ですね!
ランドセルを買って、微笑みながら親子三人手を繋いで帰っていくヒロミ・加代のコマも切ないですね。
バックショットなのが、30を超えて彼等には彼等の人生・生活があり、もう悟の人生に深く関わることが無いということを象徴している気がします。
彼等目線では、悟の行動は「一人ぼっちをなくしてくれた」、加代の場合はそれに加えて「母親の虐待から救ってくれた」ことまでで、「本来死亡していたはずの運命を変えてくれた」までは気付きようがないですもんね…。
彼等からすると、「恩人」ではあっても「命の恩人」ではないんですよね…。「人に気付かれない正義」って切ないですね…。
(加代の場合にしたって、「死んでもおかしくない」けれど、真犯人に誘拐されて殺害される可能性までは思い至りませんよね)
それでも、覚悟を持って踏み込んできた悟と過ごした実際の時間、たった一ヶ月のことですけど、濃密だったことでしょうね。
リバイバルについて、上で「被害者達の想い」について指摘されていましたが、充分ありえると思いました。
先ず、作中では、リバイバルは「子供の生命の危険」の時に発動しているんですよね。
(悟がまだ佐知子母さんの許にいたときのボヤがどういうシチュエーションだったのかは解りませんが)
そうすると、佐知子殺害の時の小リバイバルが佐知子殺害の前に戻らなかった理由がなんとなく納得出来ます。
また、悟が2001年に自発的呼吸を始めますが、これは「2001年の事件」よりも、ケンヤの父親が担当した「C市の事件」の公訴時効が成立したのがきっかけのような気がします。
少なくとも、悟が自発的呼吸を始めたのは、作中では明示されていませんが、2001年6月ではなく、2001年9月以降のようだからです。
ケンヤが澤田さんの(小岩にある)オフィスに誘われるのが、「C市の事件の公訴時効が成立した日」。
ケンヤのファイル2によると、「悟が自発的呼吸を始めた頃」にケンヤは悟に会いに行っています。
これは、ケンヤがわざわざ遠方より訪ねたというより、沿線である澤田さんのオフィスに身を置く機会に会いに行ったということではないでしょうか。
そして、「お前が防げ」…。
完結してもまだ考察できる作品って凄いですね(笑)
あ、細かいことですが、最終回、澤田さんとケンヤが待ち合わせている喫茶店、「琥珀」だと思うんですが、アニメにあわせてかとてもシックな内装になっていますね。
あとは、1回目の大リバイバル失敗後、悟が図書館で気付いた「2003年の事件」、この被害者が「北丸久美」でなかったと思いたいです。
連続での投稿すみませんでした。
子供の生命の危険でリバイバルなんですね。
八代が悟を沈めた後リバイバルが起こらなかったのは、
八代がその後犯行を行わない
ようになった未来になったからで、その代償が意識不明の為、元の時間軸に戻らなかったんですね。
佐知子でも信じなかった悟を、初めて信じた人が愛梨だから、愛梨と幸せになって欲しいと強く思っていました。悟の人間的成長のきっかけをくれた最重要人物ですからね。
リバイバル以前には殺害されていた、ヒロミと加代が結ばれて、新しい命を授かっていることは悟の誇りでもあるので、この最終話の見せ方は納得でした。
本当にいい作品でした。
管理人さんの素晴らしい考察でさらに楽しく読むことができました。
ありがとうございました。
加代と悟が結ばれなかったことを残念がる声が意外にあって驚いたのですが、加代とヒロミの事もユウキさんの事も上手くまとめたなぁと感心していました。
以前読んだタイムリープものの作品(『僕街』とは全く関係ない)で「大きな変化は歪みを生むが、小さな変化は吸収できる程度には”時”は柔軟に出来ている」といった意味合いの言葉があったので、納得する部分が多かったです。
杉田夫妻は言わずもがな、死ぬはずだった2人です。もし他の人と結婚していたら、その相手が結婚するはずだった本来の相手があぶれてしまい、時を変えた影響が連鎖していくことでしょう。
そういう意味ではカズと彩はどうなるのかですが、それを考慮してなのか彩の現在の姿は出てきていません。カズは本来なら独身のままだったとか、彩が病死や事故死で既に他界しているとか色々考えられますが、とにかく現在のカズは愛妻弁当を持って大工をしているという事実だけです。
この愛妻弁当が彩が作ったものなのか、それとも別の女性と結婚してなのか曖昧にしたことで、上手く読者の想像に委ねた部分だと思います。
ユウキさんも一旦白鳥食品を畳んで(本来の時でも重犯罪者の家ということで白鳥食品は畳んだと思われる)海外で家庭を持たせたということで、上手く時の変革を吸収したなぁと思います。
そう考えると、佐知子の千葉のアパートが悟の借りていた場所と同じとか、八代が西園姓を獲得したとかも時の吸収だったのかな、と。
まぁ神視点の考え方ですし、読者がニヤリとする仕掛けだったと考えた方が良いかも知れませんが。
ついでに、本来の時も八代が千葉に居る件について。
悟が干渉しなければ、ヒロミを殺した後も他の子供を殺し続けていたでしょう。
一所にとどまるのは危険なので転々と居を移しながら関東圏へ移り住み、人が適度に多くかつ人目を避けれるぐらいの土地が千葉だったのかと(ぶっちゃけ作者の居住地が千葉で舞台にしやすかったからと言ったら、お終いですが)。
それとある程度の年齢なので結婚してないとおかしいかと「自分の正常性を外にアピールする為」に、また姓を変える事によって今までの犯罪分が追われにくくなるとか、ついでに議員なら権力があって便利とかの理由で西園姓を手に入れたのでは無いでしょうか?
地方から上京してきたら、同郷の人とバッタリなんてよくある話なので、最初の時に悟を見つけたのは偶然でしょう。
悟が干渉した後は、悟を追いかけてきたわけですけど。
澤田さんも最初の時は、不審な児童殺害事件を追いかけてきて千葉に。
干渉後は、八代に目をつけていたケンヤの助言で千葉へって感じですかね。
誰かに感謝されるためなんかじゃなく「誰も知らない 誰にも気づかれない正義を」成し遂げた悟。
助かった人々が幸せな人生を歩んでいく、それだけで悟は満足なんだと思います。
成し遂げる過程で得られた様々な想い、それが今の悟の心を満たしているのですね。
連投すみません。
「被害者達の想い」の補足、アニメとの合わせ技なのですが…。
アニメではリバイバルの時に「蝶が舞う」とても印象的な演出がされますが、最終回のケンヤの語りの部分では「蜘蛛に捕らわれた蝶」と「蜘蛛の巣から解放された蝶」のカットがあり被害者や冤罪に苦しんだ人をイメージさせています。
蝶が一般的に象徴する物を考えると…、リバイバル発動時の蝶は…。「お前が防げ」…。
でもそうすると、真犯人は「カンダタに助けられた蜘蛛」???
悟が知らなかった事件も含めての真犯人の全面的な自供も、諦めや潔さや破滅願望とかではなく、悟が手にすべき代償としてだったのでは…。
———————————
最終回を迎えて、改めてまた最初から読み直してみました。
何十回となく呼んでいるはずなのに、まだ新発見があってびっくりでした。
本当に凄い漫画ですね。
非常に気になった部分からですが、真犯人の元婚約者って、澤田さんになんだか似てませんか?
眼鏡の掛け方、顔の輪郭、耳の形とか…。
そう仮定すると、澤田さんの真犯人への執着、真犯人への迫り方(事件が起きていないのに悟の街を訪れたこと、真犯人がいる街の沿線にオフィスを構えていること)、「何も判らないのも同じ」と言いながらも妙に具体的な真犯人のプロファイルとか、納得行くんですよね。
またそれだと、真犯人が自分に迫る存在に気付き、澤田さんのオフィス周辺出入りしても怪しまれないような変装をしていた理由も解る気がします。
また、1巻で佐知子母さんが目だけで真犯人を思い出せなかったのは「容疑者から外した人物」だったからですが、ということはキャンプ場で思い出したのは「容疑者から外していない人物」だったからでしょう。
真犯人が千葉にいる理由は色々考えられるのでしょうが、とすると悟も同じ街にいたのは完全に偶然だったということでしょうか。
物語が始まる少し前、真犯人が陳情の処理にピザ屋に出入りした時にでも真犯人は悟に気付いたけど、他人に無関心だた悟は真犯人に気付かなかった位のことですかね。
1巻の悟のアパートでの佐知子母さんの台詞、「毎日毎日あんたの顔見てたって…」や「…あたし起きないからさ(寝たフリは佐知子母さんの得意技)」とか、本当に何気なくてスルーしていたんですが、こんなところまで伏線だったんですね。
もう1巻の時点で悟の運命は決まっていたんですね(驚嘆)
1巻での佐知子母さんの身なりの良さは、彼女のキャリアから考えて、縛りが無ければそれ位の職に就けたことを表しているのかな。
それをあえて、悟が幼い間、悟との時間を取るために、パートのような仕事ばかりしていたんということでしょうか。
飲酒・喫煙は色々なストレスの結果ですかね。
(ということは、眠りに就いている間の悟の世話は、澤田さんや他人にどう見られようと、佐知子母さんにとっては、さほどの逃避が必要なほどのストレスでは無かったんでしょうね。)
(あ、「文集」が代償なのか!)
悟の佐知子母さんに対するイメージも「何でも自分勝手に決めていた」→「見守ってくれていた」。
佐知子母さん自体も「信じてあげたかったけど、信じてあげられなかった」→「自分の子が何事かに興味を持ったなら…」。
佐知子母さんからすると、三十路過ぎても、成功しても、悟はいつまでも「悟ちゃん」なんですね。
最終回での愛梨との再会もリバイバル発動前の2006年ではないのは、悟が「高校生には興味ない」と言っているから?
また、読み直してみると、(アニメ版とは異なり)悟の加代へのつれなさも結構なもんなんですね。(連載中とかは、感情移入しているので、そこまで気付きませんでした)
加代に近付いたのも、「大人の都合」からだと言っていますし。
「同族嫌悪」から元々は嫌いだったとケンヤに言っていますし。
(しかし、美里やケンヤの発言からすると、悟も心を開く前の加代と同程度の相当な変わり者だとされていたんですね)
そのくせ、というかそれだからか、平気で「ウソをつかないって決めた」「デートだから…」「顔きれい…」などと言ったり、手をつないだり…、加代目線だと小悪魔な言動・行動を…(笑)
加代の勇気を振り絞った「告白」もスルーですし(笑)
そもそも、大人悟モノローグでは眠りに就くまで、「加代」ではなく、あくまでも「雛月」なんですよね。
加代が帰ってきた時も、加代の告白の後、運命の1988年3月14日ですら。
1988年3月12日(土)の加代の「さっきヒロミ君が言っていたこと…」は「昨日」の間違いですよね。
(ヒロミの「さそってくれてうれしかった」は3月11日(金)のことですよね)
ヒロミも良い奴だなと思うのは、ケンヤのファイルによると「いつしか医者を目指す」くらい頻繁に病院に通っていたわけですけど、悟は事件の翌年1989年には千葉に移っているんですよね。
ということは、千葉まで何度も行っているということではないでしょうか。
うーん、5年後10年後に読み直しても、また新たな発見があるのでしょうね。
はじめまして。アニメ7話まで見て、原作7巻まで読んで、最終回読みましたw
悟と加代は結ばれません。
アンパンマンと「ありがとうアンパンパン」と言う人(妖精?)たちは結ばれません。
特攻隊員は誰とも結ばれません。彼らだけがいなくなった国を愛おしく想っていることでしょう。
でもね、結ばれているんですよ。
飛躍してる?
雛月と悟の関係の結末については、年齢層で意見が異なってると思う。端的に言うと、20代後半以上の社会人世代とそれ以下の学生中心の世代。
自分もそうだけど、ある程度年齢がいっていれば、小学校の同窓会に小さい子供を連れてきている同級生女子なんてザラだし、10代の頃付き合っていてそのまま結婚ってケースも全くない訳でもないが、まあほとんどない。
時間の感覚も違う。ある程度年齢いっていると、1ヶ月はあまりにも短く、逆に15年という歳月はあまりにも長いのだけれど、そこまでの年齢でないと、1ヶ月は長く感じ、15年という時のスパンの重さには実感が湧かないのだろう。
1年待ってくれというのも難しいのに、15年待てってそりゃ無理だ。
社会人になると同窓会に出席しない人間も増えてくる。そんななか、小学生から社会人になるまで十数年ずっと悟をサポートしていた仲間達は素晴らしいと思う。雛月は1ヶ月、中西彩に至っては1週間足らずの関わりなのだから。
だから自分は杉田夫妻と未来くんを心の底から祝福したいし、悟の仲間達に大喝采を送りたいと思う。
考察お疲れ様です!
良い最終回だった!悟の文集の内容も分かったし、それを佐知子さんはちゃんと読んでいたこと。そしてそこに書かれていたことが全て叶っている今。ラストなんか想像もしてなかった。もう凄い!感動!
唯一気になることと言えば悟の書いてる作品のタイトル(と内容)。アニメ化決定とあるしやっぱり「僕だけがいない街」的な(笑)それとも、死神の話?はたまたヒーローの話かな?「ぼくのヒーロー」みたいなね。まぁどれも内容は同じような気がするけど(笑)
最終回を迎えてしまったけどまだまだ終わらない!アニメに映画にAnotherに外伝に。これからの更新も楽しみにしてます!
ああ、悟にとって加代は雛月だから、杉田になって物語から退場なんですね。
僕の周りでもママさん世代の人達の感想は、加代ちゃん幸せになって良かったねでした。
美里・オサムのペアはありそう。見開きの前のページで、カズとオサムが尾行してる時のコマの下のコマ、中西彩と柳原美里がカズ・オサムと同じ並びですね。
私も最初は、悟に恋愛感情なんてなかったよね派でした。
ちょっと説明つかないなと思うところもあったのですが、大体の描写がそうなのだから細かいことは気にするなと。
ところが読み返して気付いたのですが、バス誘拐から虐待解決までの間ってモノローグでも加代になってるんですよね。
そしてこの間にあった、二人が見つめあって「あたし邪魔だべか?」「うん」というこの描写
それ以外の受け身で照れてるものとは違い違和感があったのですが、守り守られ吊り橋効果で気持ちが盛り上がってこの間だけ悟も淡い恋心を抱いていたとすれば腑に落ちるものがあるなと思い、今では一時的には悟にも恋心はあったのではと解釈を改めました。
加代とくっつかない事を残念がる人が多いですが、私は結果的にそう思いません
死ぬはずだった加代とヒロミが結婚し子供まで成して幸せになってる光景は
悟にとってこれ以上ない自分のヒーローとしての証明になってくれたと思います(そもそもの行動原理も「好きだから助けたい」ではないですし)
誰かと結ばれないと納得いかないという人(少年・少女漫画好き?)もいるでしょうが少なくとも悟という「ヒーロー」が迎える結末としてはこのEDが最もふさわしかったのではないでしょうか(自分がヒーロー作品の恋愛作品化に食傷してるのもあるかもしれません)
とりあえず、それぞれ今まで頑張ったキャラ、幸せになったキャラ全員に拍手を送りたいですね
とりあえず、本編分の完走おめでとうございます!とても助かりました♥ 海外に住んでいるせいで出版物などは時間もお金もかかるので、こちらの書き込みは「有り難い」の一言につきます。『外伝』のネタバレ考察も楽しみにしてますね~☆
こんにちは
私も海外在住ですが、電子書籍全巻そろえヤングエースまで電子版を買ってしまいました・・・。
海外のアニメファンにもかなり好評なようで成功したアニメ化、と言えるのではないでしょうか。
とりあえずあと2話!きれいにまとまって欲しいです。
あ、ホントですね。
4巻では、「一夜を共にした(笑)」後、大人悟モノローグが「加代」になっていますね。一緒に朝を迎えて、29歳もさすがに意識しましたかね(笑)
その後、愛梨の夢を見た後、また「雛月」に戻っていますね。悟にとっての重要度が解ります。
あれだけとんでもない目に合い、人生・生活が上手くいっていた訳でもないのに、2006年に対してホームシックのようになっているのは、やはり初めて自分を信じてくれた人がいるからでしょうね。
最終回を迎えて読み直して、リバイバル前、「最初(オリジナル)の時間軸」のことをついつい考えてしまいます。
(拘るようなのですが)給食費事件は、
悟が介入したせいで起きたイベント
の可能性もありますが、
他人に無関心だった悟がスルーして記憶に残していないだけで(佐知子母さんのおかげで小学生時の記憶全般薄くなっていますし)、科学センターのように「細かいディテール」が違うだけで、「最初の時間軸」でもあったイベント
の可能性もあるのではないかと思います。
(強く意識して介入しない限り、知らず知らず同じ時のループに乗っかってしまっていますし)
この給食費事件、真犯人の回想や美里の言動から、真犯人の意図が感じられてしまうんですよね…。
あの場面、八代は暫く傍観しているわけですが、悟の怒鳴り声を抜いてやり取りを見ると、加代の孤立感は深まり、また事態を収めた八代への信用が深まったように思えるんです。その結果、犯行がより容易くなっていた気がします。
(「藤沼、さっきはありがとう」ではなく「先生、さっきはありがとう」ってイヤだな…)
それまでは加代は八代にも不信感を抱いていたように思えるんです。
2014年11月時点の加代の作文「わたしだけがいない街」に出て来る島は、「先生もいない」なんですよね。
八代は2014年5月には加代の状況を把握しているのに全く手を打っていなかったわけですから、敏感な加代には伝わっていたんだと思います。
ま、ただの妄想です(笑)
もう一つ、「最初(オリジナル)の時間軸」の妄想は、ケンヤについてです。ケンヤが小岩の澤田さんのオフィスにいなかった理由です。
悟の影響を除いても、「C市の事件」の弁護を担当して苦戦していた父親を見て、ケンヤは弁護士志望でした。
「最初(オリジナル)の時間軸」でも、小林貴也弁護士は裁判で敗北し、その内他界し、ケンヤは2001年9月の「C市の事件」の公訴時効が成立した日を父親の墓前で迎えていたはずです。
そして、悟のことが無くても、澤田さんがケンヤに声をかけるまでは、「最初(オリジナル)の時間軸」でもあったと思います。
しかし、「最初(オリジナル)の時間軸」の2006年、澤田さんのオフィスには澤田さん一人きりでした。
悟と出会うまで、傍観者に徹していて「こうやるんだ」というやり方を知らなかった為、踏み込めなかったということなんでしょうか…。
あ、全然関係ないことですが、7巻で愛梨に会いに行った悟って尾行されていたんですかね。
松葉杖で歩く悟のバックショットの右側に意味ありげに描かれている車、なんとなく1巻の誘拐未遂事件に使われた車を彷彿させるんですよね。
そうすると、悟が話しかけるのを思いとどまったのは、本当に賢明な判断だったということになります。
本当にいつまでも読み返す度に考えることがあって楽しいです。
考察完走本当にお疲れ様です!三部先生と同じく管理人様の連載もこれで終わりかと思うと一ファンとしては寂しさを覚えますね。
さて最終回のヤングエース読了しました。さり気なく2010年から始めて八代の件に早々とケリをつけ、高卒資格を取っていたカットを見せる事で《悟は事件後、足早に遅れていた過去の空白の期間・空いた穴を埋めようと努力している》という姿を佐知子ママの涙とともに自然に見せる。そして適度かつ絶妙な2年間の時間経過を与え、《新たな決意や目標を持って2年間を過ごした悟はどうなったのか》という部分をカレンダーのカットで気にさせ、その2012年からを【本当の僕街的ハッピーエンド】として展開し始めていく流れ-。
まさにお見事と言わざるを得ない程良くできた構成でしたね。真のヒロインは雛月かアイリか賛否両論あるかと思いますが、映画のキャストを見る限りアイリであることは明白な気がします。三部先生・アニメ制作班を含めた各製作委員会は打ち合わせでその辺を詳しく詰めているはずですので、映画・ アニメともにその点は変わらないでしょうね(多分)。要は…原作者の描いた今回の最終話こそが真の最終回であり、ベースになって然り。そして全てのメディアで補足できない部分がきっと外伝でこれから描かれていくんでしょうね。今からワクワクしてたまりません!!!
雛月とアイリの口癖かぶせは何だったのかな
あの世界の愛梨は雛月の生まれ変わりだけど15年眠った世界のアイリは別だけど存在するってことなのか、ミスリードのためだけの設定だったのか
そう言えば今月のヤングエースの巻頭にあった三部先生とアニメの伊藤監督の対談にて三部先生が『アニメからも影響を受ける部分がある。』というような旨の発言や『オープニングが良い。音楽も素晴らしい』といったような感じの発言をしていましたが、佐知子ママからのメールに【RE:RE】と表記されていたり、
【蝶と蜘蛛の巣のコラージュ】が描かれていたりいたのはアニメの影響からでしょう。
またアニメの評判が気になった制作スタッフの方々がネットでOA後の反響をググッているうちにここに辿り着き、『加代と愛梨がWで”バカなの?”って被せて言うアニメオリジナルエンディングもアリかも⁉︎』と思い、もしかしたら本当に皆さんが期待していた通り、若しくはそれに近い結果を迎えるかもしれませんね。
とはいえ、アニメの方も良く出来ている作品ですから、僕街ファンとしてはそちら独自の演出も楽しみで仕方がなく、まだまだ後半戦も目が離せませんよ!!
最後はお釈迦様が悟で、真犯人がカンダタだったのかな?
こんばんは。
さきほど七巻まで一気読みし、その先が知りたくてこちらのサイトを読ませていただきました。ありがとうございます!八巻発売しましたら、また読んで感想を新たにしたいと思います。
『蜘蛛の糸』は私も好きなお話なのでこの漫画の蜘蛛の糸についてなのですが、私は「八代から見て、他人(=八代)を蹴落として自分だけが助かろうとしている人の頭に降りてくる糸」ではないかなと思います。八代の兄はもちろん、八代の元恋人も八代から見れば「自分が正しくいたいために恋人を裏切る女」だったのかな?と。八代は幼少時の壮絶な過去から『デスノート』のキラのように裁く側(=神、釈迦)になろうとしたのかなと。
悟は、八代からすれば自分の身を危うくさせる人間→自分を救った人間、となり糸がなくなったのかなと思います。
長々すみません。
私はジョジョが好きなのですが、この漫画はジョジョ第四部に似ていて、そんな所も大好きです。
素敵なネタバレ(*´-`*)ありがとうございます!
最終回、向かってくる愛梨ちゃんを見つめる悟の三段のカットの一番下のコマ、降っている雪と悟の涙が被っていて一瞬どちらか判らない演出が大好きです。4巻の最後では、「雪が景色を真っ白く塗り替えていく」と「未来は常に白紙だ」の間に「俺にも出来るだろうか」がありますが、悟にも出来るよ、悟にも出来たよとこちらも涙が止まりませんでした。
あ、眠る前の大人悟のモノローグは俺なのに起きた後は、地もモノローグも僕だ。細かい〜。俺だけがいない街では格好付かないですもんね。
最終回は悟の過去に関わる人達の台詞が一切無くて、悟と未来を共にするだろう人達だけ台詞があるのが良かったです!ケンヤ君とは同じ街に住んでるし長い付き合いになりそう!
悟ってなんか八代の行く末にあんま興味なさそう。まう被害者が出ないからかな。憎い敵だけど沢山の言葉をくれた恩師でもあるからかな。
加代ちゃんと悟は1巻のカバー絵がすべてを物語っていると思います。
6巻の表紙開けたとこの絵もです。悟は真っ直ぐ前を見て(八代ではないですがこの顔好きです)ますけど、手を繋いでいても加代ちゃんは俯き加減で、悟の病室を訪れて悟に謝っている時のママ加代ちゃんと同じ微妙な表情をしていて、二人の未来が暗示されています。
最終回最後の場面、悟は34歳ですよ。バイト無しでご飯食べられるまでにここまでかかったわけだから、さすがに加代ちゃんに待っててはムリ!! 加代ちゃんも34歳になっちゃうんですよ!! フィクションなのは確かだけどファンタジーになっちゃいますよ!!
最後の愛梨ちゃん、本当に偶然かなあ。悟があの場所にいると知って慌てて来たように見えなくもないなあ。佐知子ママ勘良過ぎ。
管理人様もお疲れ様でした。外伝もよろしくお願いいたします。
本当に良い最終回でしたね
また、これまでの考察お疲れ様でした
残された伏線ですが加代と愛梨の口癖が同じな理由って特にありましたっけ?
偶然の一致なんですかね?
橋で悟が捕まった時にリバイバルしたじゃないですか??
その時の世界には戻らないのですか??
解答お願いいたします。
とても細かくて、でも分かりやすい記事でした!
私は今度、映画を観に行きます。アニメしか見てないけど、犯人は大体、八代かな…?
なーんて、友達と考えてますwwwアニメは録画してるんですけど、間違って消しちゃう時はチョー悔しくて悲しかったです!管理人さんは、映画観に行きますか?加代ちゃん憎いほど可愛い!でも愛梨も可愛い!最初見たとき、ヒロミ女の子かと思った!…管理人さんは、思いませんでしたか?映画とっても楽しみです≧▼≦
素晴らしい考察、楽しませていただきました!
リバイバルする時に蝶が羽ばたく描写がありますが、
まさにバタフライ効果を意識して書かれた作品ですよね。
僕街を観ながら『バタフライエフェクト』という少し昔の映画を思い出しました。
話の展開も僕街と通じるものがあり、なかなか面白い映画です。
よかったら観てみてください!おすすめです!
アイリの大の大人をぶっとばす右ストレートの秘密を知りたい…って伏線でもなんでもないですね。
いつも考察ありがとうございます。楽しく読ませていただいてます。
他にも書かれている方がいますが、八代が殺害した「恋敵」というのが意味深な書かれ方していますが理解できません。分かる方いらっしゃいますか?
勝手な想像ですが、
目を付けていた議員の娘(結婚すれば、違う苗字と、議員の地位と、自らの正常性を手に入れられる)
には婚約者的な人がいて、その婚約者的な人が「恋敵」
なのではないでしょうか?
「恋敵」を殺し、議員の娘が落ち込んでいる所に、
八代が近づく。人の心を掴む術は心得ていますからね、恋敵がいなくなったら議員の娘を落として結婚まで持ってくのは容易に出来たと想像出来ます。
的外れな答えかな…。
私も他の方の意見が知りたいです。
いつも管理人さんの考察楽しみに見てました\(^^)/
僕街はいままで読んできた漫画の中でも非常に完成度の高いと思います!1話も飛ばしていいところがなかったです。
さちこから送られてきたメールのタイトルがRe:Re:になってる部分に気づいた時は衝撃を受けました。
疑問に思ったことが一つあるのですが、Re:Re:は単に返信の返信という意味だとかアジカンの歌に合わせただけでなく、リバイバル2回目で現在に戻ってきて最終話を迎えられたことも意味しているのでしょうか?
悟はいろいろな人を救いましたが、八代の心も救ったと思います。
だから二審で無罪を勝ち取った弁護士を罷免し、教え子でもあり連続児童殺害事件の真犯人である自分を追い続けてきたケンヤに弁護を委ねたのではないでしょうか。ケンヤが弁護した上での判決なら例え無罪であろうとどんな刑罰であろうと受け入れられるという気持ちだったのではないかと。
悟に完敗して心の穴が埋まった為に、全面自供し死刑が確定しても静かに笑えたのだと思います。
蜘蛛の糸の話ですが、蜘蛛は2種類居ると考えます。
カンダタ(=八代(小6))が助けた蜘蛛(=ユウキさん(小1))と、蝶(=冤罪や殺害で人生を狂わされた人々)を喰らう蜘蛛(=八代)。
当時「兄の言いなりになっている自分」に納得していなかった八代は『蜘蛛の糸』に自分を当てはめ、他者(=兄の餌食となる少女たち)を犠牲にして自分だけが苦痛から逃れることは”悪”なのだろうかとかを自問自答していて、その代償行為として小1のユウキさんを助けたりしています。
そんな時に目にしたハムスターの行動が悩んでいた八代に1つの答として強烈に印象付けられ、他者を犠牲にすることは”悪”ではないと迷いが吹っ切れたように思います。
そして自分に罪を着せようとした兄は、カンダタの足元の糸に群がる亡者(カンダタの極楽行きを妨害する者)として蜘蛛の糸が見えたのではないでしょうか。
八代にだけ見える蜘蛛の糸は、八代が生死を自由に決められる者の頭上にのみ現れると思います。
そしてカンダタ(=八代)は自分の足元の糸を切った。婚約者も自分の極楽行きを妨害する者と捉えたのでしょう。
八代の頭上の糸については、32話のコメントのいかあくまさんの【自分の蜘蛛の糸が見えた際の考え】と同じです。
(違う解釈をしていましたが、いかあくまさんの後半の解説がとてもしっくり来たので)
八代にだけ見える蜘蛛の糸は『蜘蛛の糸』に傾倒していた心が見せたものですが、本当の蜘蛛の糸が物語の中に有るように感じます。
それはカンダタに助けられた蜘蛛(=ユウキさん)が、本当の”勇気”とはなんぞやというところから始まり、いろいろな子ども達に「勇気をもって」活動をした結果、悟という蜘蛛の糸が八代に差し伸べられ、カンダタの心を救った(極楽に辿り着けた)のではないかと。
短編小説の『蜘蛛の糸』では糸は切れてしまいますし、世間的には確定死刑囚として地獄行きなのですが、この物語(=僕街)のカンダタ(の心)は極楽へ行けたんじゃないかなぁと思うのです。
人によって色々な解釈が出来て面白いですね。
小説もアニメも映画も解釈が違ってそうで、それを見比べるのも楽しそうです。
一個だけ気づいたことが。誰か書かれてるかもしれませんが、子供の頃雛月を保護しに来た[石狩振興局]は2010年に発足してるんですよね。昭和63年にはまだ石狩支局って名前なんです。
多分単純なミスっては思いますがね。
小説家か探偵かじゃね?
ま、昭和になかったオーパーツといえば、ケロロ軍曹のお面ですね(笑)
シャレの範囲ですけど。
悟と加代がくっついて欲しいと思う人の気持ちはよくわかります。
僕もそう思います。
でも思い出して欲しいのは、悟が憧れていた特撮ヒーローの設定です。
そのヒーローは家族を人を守るために敵と戦っているのに、戦いが激化するにつれ家族との絆は薄れていきます。
それも「代償」なのだと悟は考察しています。
本編に重ねるなら、悟が沈んだ瞬間、街には平和が訪れました。
悟の消失と引き換えに。このくだりでしょう。
戦いが激化=八代との一時的な決着
家族との絆=加代との関係 とおいてみると、
その後の悟の環境はまさに、悟の憧れていたヒーローの環境と酷似したものになります。
悟や加代が、互いに好意を抱いていたか?というのはさほど重要ではないと思います。
重要なのは、「二人が結ばれることこそが理想」だと読者に思わせた点なのではないでしょうか。
でも、頑張ってもその理想は訪れない、なぜならそれこそが悟の描いたヒーロー像だったから、そう僕は考えます。
とか何とか考えてましたが同じこと考えてる人普通にいそうですよね
長文失礼しました
管理人様
外伝の伏線回収予想をしてみました。
以下の展開での話をみてみたいというのが一番の理由ですが。
加代とヒロミ夫婦の付き合うきっかけ→加代の祖母の住まいがアイリの地元。
そこで、アイリの父の万引き疑惑の場面に二人が居合わせて証言し、冤罪と分かる。
二人はそれがきっかけで親しく、アイリ家も人を信じることが大切と実感し、伏線回収。
少し気になった点が
>駅の架線は上りが2004年、下りが2006年だそうです。
「架線」というよりは「高架化」という感じでしょうか。
架線だと線路の上にある電線を指す単語なので・・・。
しかし、ほんと細部まで拘ってますよね。
ふと思ったんだけど、他メディア化の影響で原作も引き伸ばしとかやったのかな?
悟が目覚めてから妙にテンポが遅くなった印象があって、映画の撮影期間と公開時期・アニメの終了時期をお互いに示し合わせたような気がしてきます。
ちょっと間延び感がしたのは残念だけど、その分15年間の重み(悟の肉体を回復するのは並々ならぬ努力が必要だったとか、佐知子や仲間たち色々な人達の想いとか)がより深く描かれて、読者的にはお得だったかな。
アニメより先に原作を読み終わらなければ!! と僕街のためだけにヤングエースを購読する事態になりましたが、それだけの価値はあったと思います。
マンガを一気に読み終えた後、こちらのブログの考察を楽しく拝見しました。いい考察サイトでした。月刊でうずうずしながらこの展開を考察してきたなんて、心中お察しいたします…。
全部考察を拝見しても気になるのは、愛梨がカメラマンを殴った時になぜあそこにいたのか、です。唐突感が否めません。病院敷地内だし、明らかな知り合いもいない。この作者が、単なるカメラマンつながりでご都合主義的に愛梨再登場をあの場面にしたとは思えないのです。
久美ちゃんもともと血縁もしくは知り合い説とかコメントでありましたが、情報が足りなさすぎますね。外伝で愛梨目線の話があることを期待します。
考察をいつも楽しみに読ませてもらっています。
最終回を迎えたこの作品で、最大の謎となるのが「悟が何故リバイバルの能力を持っていたのか」という点だと思います。
リバイバルは八代との決着がついて以降発動することがなくなったことから、八代の「蜘蛛の糸」の対になっていると考えられますが、何故その能力を、他のクラスメイトではなく悟が持つことに至ったのでしょうか。
少し考察しましたのでこの場を借りて予想させていただきます。
①リバイバルの設定は深く考えられておらず、今後も明かされることはない
多分これが一番可能性があるかと…。
僕街がここまで人気になるとは、当初三部先生も編集者も、読者も思っていなかったとおもいます。
そのため、リバイバルはあくまで作品を面白くするファクターとしての能力であり、三部先生も深く理由づけしていないまま人気が出てしまい、説得力を持つ回答を考え付かないまま終わらせてしまったのかもしれません
②八代達の被害者の怨念
怨念と書くと悪いイメージですが、直接の被害者である児童たち、そして犯人として捕まった冤罪被害者達の無念の思いが結実し、悟に八代に対抗する能力を与えたのかもしれません。
この考察をされていた方もいましたね。
ただ、この点では悟だけでなく、ケンヤも対象になると思います。
もしかするとケンヤにも何らかの能力が…?
③ワンダーガイの力
突拍子もない意見ですが、私が一番推しているのがこれですw
第一話で悟が事故で気を失っている時、一番最初にその記憶に出てきたのが誰あろうワンダーガイなんですよね。
かつてミラーマンという特撮ヒーローのヘルメットを被っていた子供が、交通事故を無傷で助かったということがありました。
勿論ミラーマンもワンダーガイも、架空の存在ですが、両者とも子供たちを守るヒーローなんですよね。
ヒーローは架空の存在ですが、神様や仏さまと同じように、信じる人たちにとっては見えないけれども存在し、人を助ける力を持つとされています。
ですので、作中で子供たちを苦しめる八代を倒すため、ワンダーガイのファンであった悟に、超常的な存在であるワンダーガイがリバイバルの力を授けたんじゃないか…。
子供のころ特撮ファンだった私は、そんな存在をしてしまいます。
長文失礼しました。
興味深く考察を拝読させていただきました。
ただ、ちょっと作品を絶賛する余り、盲目的に全部完璧!みたいに思い込み過ぎてらっしゃる感じを受けました。
信者脳とまでは言いませんが。
上に色んな方が書いてらっしゃる通り、割と突っ込みどころも気になるところもあると思います。
まぁハルヒとかシュタゲとかマドカとかフェイトとか、このテの時間移動絡むものはどれも突っ込みどころ満載で考察が滾るものですがw
もっと色々広げられそうなネタだと思うので、外伝でどんどん続いたら面白そうだなと思います。
管理人様
いつも楽しく読ませていただいています。
結局2回目のリバイバルの時間軸のままになっちゃったってことはオリジナルの時間軸1話で悟が助けた交通事故に遭う男の子は死んじゃうんですかね……。
3連休で一気読みしました。管理人さんと皆さんの考察を数多く読ませていただき、自分のなかでだいぶ伏線が回収されました。ありがたいことです。
最後の雪での再会は、この橋で逮捕される前の「君を信じてよかった」からつながる幸せという意味もあるとおもってます。八代との間で信じる信じないのやり取りがあったり、ケンヤとの間でそう信じたいとあったように、この物語では信じることが随分強調されているように見えます。お互いに信じ合えた結果のご褒美、という見方もあるのかなと考えています。(みなさんに信じて欲しいw
足跡の続きはみなさん書かれているように仕事場ですね!ご飯のメールが来てるし、描かれてはいませんが「今から帰る」と返信しているのが想像できます。
私はアイリのカメラが八代を追い詰めるキーになるとおもっていたのですが(カメラはウソをつかないというセリフが強調されているように見えたので物的証拠とか押さえるのかなと)、追い詰めるどころかキーになる展開は全く無かったですね。。強いてあげればパパラッチを殴って再会するキッカケが出来たくらいでしょうか汗
始めまして!最近アニメを見終わり、原作の方も気になって1巻の考察から読ませていただきました!
以前主さんが気にしていらした悟のモノローグが声に出てしまうという表現ですが、自分なりの解釈を思いついたので書かせていただきます。
モノローグが声に出てしまうという表現は、悟の成長を表しているのではないかと自分は考えます。
加代の為に踏み込んだ生き方をしようと決意した悟は、今までの自分では出来なかったこと、言えなかったことを行動に起こしていきます。そうしているうちに、以前では思うだけで口に出していなかったことが自然と口から出ていた、という悟の変化を描いているのだと感じました。
加代の演じているうちに本当になる気がするよ、という言葉とも繋がります。
もしすでに考察済みでしたらお目汚し失礼いたしました。
僕街DVD,BDの特典である
悟・Before 1988.02の話の考察も
お願いします!!
知っているかもしれませんが、北海道Walker2015年春号では、僕街コラボがありますよ!
加代は最後名前が杉田になってるから杉田と結婚したのかな?
ご存知かもしれませんが、最終8巻、ほぼ発売の1週間前から早売りしてますよー。
僕もこれから読ませていただきますー(^_^ゞ