僕だけがいない街の6巻のあらすじや、伏線・考察・感想をまとめました。
一応31話~35話についてはそれぞれ単独で考察して記事にしていますが、ここでは総括という形で改めてまとめさせていただきます。
また、新たな発見があったり、話が進むことで判明することが合った場合などは随時更新していきます。
ネタバレ満載なので本作を見ていない人はご注意下さい。
6巻のあらすじ・ネタバレ
場面は、悟を助手席に載せ車を運転する八代の自供からです。
前回、八代の「だって…これ僕の車じゃないんだ」というセリフと、
これまでに無い不気味な笑みの見開きページで5巻が終わりました。
以下6巻の内容です。
31話の概要
- 八代は悟に、これまでの誘拐のことや悟を罠にはめたことを自供する
- 悟は、これまでの事を思い返すと八代が犯人だと納得すると同時に、父親と重ねていただけに酷いショックを受ける
- 八代は悟のシートベルトを外せないように予め細工しており、アクセスペダルにバスケットボールを固定して車ごと悟を川に沈める
32話の概要
場面は変わって八代の小学校時代です。
- 八代には2歳年上の兄がいた
- 兄が女児に悪戯をするために、八代は女児を誘ったり口止めをする共犯役を強要されていた
- ある日、八代が見張り役をサボったことが原因で兄は誤って女児を殺害してしまう
- 兄が自分に罪を被せようとしているのに気づくと同時に、兄の頭上に蜘蛛の糸が見えるようになった
- 兄を自殺に見せかけて殺害する
- 八代は大人になり女児を殺害するようになる
- 八代は婚約者が出来たが、女児殺害を疑われると、婚約者の頭上に蜘蛛の糸が見えるようになる
- この婚約者も自殺と見せかけて殺害する
- 八代は自分の頭上にも蜘蛛の糸が見えるようになる
- 悟達のクラス5年4組を担任として受け持つようになる
33話の概要
場面は変わって悟が川に沈められた後です。
- 悟のことがクラスに伝えられ悲しみに包まれる
- 時は進み、佐知子はリバイバル前2006年に悟が住んでいたアパートと同じ所で、植物状態の悟の面倒を見ながら暮らしている
- 悟が目を覚ます
34話の概要
- 悟の殺害未遂事件の経緯に関してケンヤのファイルに書かれている
- 川に沈められた悟はたまたま通りかかった獣医師の迅速な対応で命に別状はなかった
- 15年もの間植物状態になる
- 悟は病院で目が覚める
- 悟の最後の記憶は小5(リバイバル前)
- ケンヤとヒロミがお見舞いに来る
- ケンヤは悟に訪ねたいことがあるようだが佐知子に言い含められているようであった
- ある日悟の元に赤ちゃんを抱いた加代が現れる
- あまり話した記憶はないが「おめでとう加代」と思わず声をかけた
- 嬉しくて涙が止まらなかった
35話の概要
- 加代はヒロミと結婚していた
- 加代は悟を置き去りにして幸せになるのに負い目を感じていたが、悟は「今の僕がこうなっているのはきっと僕自身が望んだ事の結果だ」と励ます
- 自分が大人びていたり、無いはずの記憶があったしすることから、15年間植物状態だった事に違和感を感じるようになる
- 佐知子はケンヤのファイルを悟に渡す
- ファイルには事件の前後のことが書かれていたが、全く頭には入ってこなかった
- ある時から白血病と思われる少女、久美ちゃん(9歳・小4)に慕われる
- 久美ちゃんと話している所をパパラッチに狙われ下世話なネタとして扱われそうになる
- アイリと思われる人物が現れ、パパラッチを殴り一喝する
より詳細な内容は各話のネタバレに書いているので、そちらを見て下さい。
6巻の伏線一覧・考察
31話から35話の伏線や謎、考察のまとめです。
また、個人的に気になる発言やモノローグ、重要だと思う情報も挙げていきます。
31話【敗北 1988.03】
- 悟が自分の誘拐を先読みして阻止しているということ感じたため、八代は悟に罠を張った
- 美里にアイスホッケーの観戦を薦め、下剤を飲ますことで一人になる状況を作り、犯人が狙っているように見せかける
- 白鳥父に罪を被せようとしていると思わせるために体育館に白鳥の弁当を注文した
- 悟が中西彩を尾行してその後、佐知子と一緒に八代の車に載った日は、本来のオリジナルの世界では、八代が中西彩を誘拐する日だった
- 1巻の4話で女児を連れる男に対し、佐知子が『あの目の男を…あたしは知っている』と感じたのは、これの伏線。誘拐される女児が中西彩同様にツインテールだったことも関係有るのかも
- 八代がヒロミを狙ったのは、女児っぽいヒロミを狙うことで「女児連続誘拐の犯人はヒロミと面識がなく、ヒロミの性別を知らずに狙った」ということにしたかった
- 実際には罪をかぶせた白鳥潤はヒロミの性別を知っていたので、八代は潤の部屋に同性愛関連の本を置いた※このあたりは何かスッキリしないです
- 八代「僕はこの街を去ることにしたんだよ」
- 4巻の20話で「先生、6年になったら担任変わるってウワサ本当!?」というのが伏線になっている?
32話【蜘蛛の糸 1971.10~1987.04】
- 八代は幼少期、兄から暴力を受けるが、これは両親から期待されなくて心に空いた穴を埋める兄の代償行為だと理解していた
- 蜘蛛の糸とハムスターは、「自分が危なくなると他人を躊躇せず利用する」という八代の人格を形成する要因になった
- 蜘蛛の糸:他を蹴落として自分だけが助かろうとしたカンダタは地獄へ落ちる話
- ハムスター:他を蹴落とすことで自分だけが助かる話
- 小6の時、白鳥潤と思われるいじめられている少年を励ます。これは、兄に利用されて抑圧されていた自分の気持ちが生んだ代償行為だと後に気付く
- 八代の少年時代の姓は『御子原』
- 「学・・・お前何て事してくれたんだ・・・」
- 兄が八代に罪を被らせようとしている
- 人の頭上に蜘蛛の糸が見えるようになる
- 蜘蛛の糸の意味は、「自分をを蹴落とそうとする人」か?「自分がその人の今後の人生を左右する選択をするという象徴」か?
- 兄の死後両親は離婚。母と一緒に母方の祖母の家に暮らす
- 大学3年に美琴小学校で教育実習を体験する
- その時、小2の女児(アッコ姉ちゃん)を連れだそうとするも悟と思われる少年に阻止される
33話【目覚め 2003.08】
- 「夏になったらまた見に来よう」と言っていた(2巻10話)クリスマスツリーに加代が一人で行く
- 親子連れを目で追う佐知子
- 見開きの街の様子から『京成船橋駅』が最寄り駅だと考えられる。上野まで電車で1本で行ける。詳しくはこちら➡33話ネタバレ
- リバイバル前の2006年の悟が住んでいたアパートと同じ所に住んでいると思われる
34話【閉ざされた扉 2003.08~2004.02】
- 悟殺害未遂の動機が見当たらないことから、被疑者を絞り込めずにいた
- ケンヤは父親が弁護しているC市の事件と悟殺害未遂の犯人が同一人物だと確信したが、その申し立ては警察にとって余計に信憑性を失わせる結果になった
- ケンヤは白鳥潤のアリバイを証明することは出来た
- 元の時間軸ではケンヤの証言が白鳥潤の冤罪の決めてになった
- 『じゅ…15年だって…!?声に出てた』
- 最後の記憶は「お母さん、僕の笛はどこ?」
- 時間的には18年のリバイバルした時点からの記憶はオリジナルの時間軸、リバイバル後の時間軸ともに無い
35話【鍵 2004.04】
- 加代はヒロミと結婚した
- 悟「加代、僕の運命は僕のものだ。君が責任を感じる必要はないよ」
- 17話で澤田が悟を励ましたセリフ「僕の運命は僕のものだ。君が責任を感じる必要は無い」から来ている
- 自分のイメージ以上の絵を描くことが出来た
- 15年後の自分の顔を見た感想が、「痩せたなあ」だけだった
- 中3の修学旅行の記憶があった
- オリジナルの世界の時に体験したからだが、何故かオリジナルの世界には居なかったヒロミの記憶まである
- 初めて見たはずの平成という年号に違和感を感じなかった
- 覚えているはずもない難しい言葉を漢字で書ける
- 「大人びたことを言う」「15年も寝てたくせに口が達者」と言われる
- 2001年に植物状態から睡眠状態まで回復した悟に、佐知子は目覚めるまでの2年間毎日睡眠学習を施した
- 佐知子「悟は時間の中に閉じ込められているみたいだ。あたしが出してあげなくちゃ」
- 佐知子「自分の子が何事かに興味を持ったなら応援するのが親ってもんだべさ」
- 2巻11話にて佐知子「子供が何事かにやる気を見せてるんだからさ、こっちが手伝ってあげようよ。親なんだから」
- アイリ「そんなデタラメにカメラを付き合わせないでよ」
- アイリの将来の夢はカメラ関係?1巻の4話に風船が舞い上がった空を指で枠を作って収めるシーンからも伺える
個人的に気になる点・考察
6巻も非常に濃い内容ですが、
いくつかわからない点や興味深い点があります。
全部あげていたらキリがないので、
個人的に印象的なものを挙げます。
- 蜘蛛の糸の意味
- 八代の動機
- 悟に修学旅行のヒロミの記憶があった理由
蜘蛛の糸の意味
八代に見える蜘蛛の糸の意味について、
一応もっともらしいと思える答えが出せました。
『八代=カンダタ』、『八代兄・婚約者=カンダタの後を追う亡者達』という図式です。
カンダタが、自分だけが助かろうと亡者たちを蹴落とすように、
八代は自分の安全のために兄と婚約者を殺害しました。(糸を切る描写)
そして八代は、
ふと鏡を見ると自分の頭上にも糸があることを発見して笑います。
これは、他を蹴落としても自分は無事であったことを意味しています。
すなわち、
「自分はカンダタ(他を蹴落として自分も落ちていった)ではなく、ハムスター(他を蹴落として自分だけが助かった)であった」
ということを確認したという描写だったのではないでしょうか。
色々考察しましたが、
一番納得できる説を挙げました。
八代の動機
八代が女児を殺害する動機って何なんでしょうか?
これはほんとに分かりません。
ヒロミや佐知子の事例のように、
自分が助かるためには躊躇なく人を殺害できるというのは、
何となくその経緯は見えてきました。
しかし、加代、中西彩など女児を狙う動機というのは、
よくわからないんですよね。
現段階の情報としては、
「僕には抑え続けてきた衝動があった。」
という32話の八代のモノローグだけじゃないですかね。
納得のいく動機が今後描かれるのか、個人的に気になっています。
悟に修学旅行のヒロミの記憶があった理由
■追記
これは36話で解決しました。以下は35話を読んだ段階での私の的外れな考察です(笑)
35話の「ヒロミがワセリンで止血したんだよ」というセリフは、
最初は加代のものかと思いましたが、文脈や加代の表情から、
明らかに悟のセリフなんですよね。
可能性としては、2つ。
- 作者のミス
- 「読者が知っている以上の時間軸を悟が体験してきた」という伏線
正直これは半々だと思っています。
悟の年齢を誤植する位なので、こういうミスもあるのかなと思いますが、
三部けい先生ならこういう伏線もあるのかと思います。
本来のここのコマの役割は、
「悟が自分の記憶に違和感を覚えること」なんですが、
ここに伏線を張るというのは何だか斬新ですね。
もしこれが伏線だったなら…ということも一応詳しく考察したので、
是非こちらをご覧ください。➡35話ネタバレ考察
あとがき
6巻もまた濃い内容でしたね。
加代とヒロミが結婚して子供を作っていたことは全く予想だにしない展開でしたし、
オリジナルの世界で佐知子は、中西彩の誘拐を目撃していたという伏線回収は鳥肌が立ちました。
今後もアイリがどのように物語に関わってくるのか、
八代をどのように追い詰めていくのか、
非常に先の展開が待ち遠しいです。
また、本作品はもう少し続くので、
今後、ただ八代を追い詰めていくだけではなく、
まだまだ展開が二転三転していくのではないかと思っています。
僕だけがいない街は8巻で完結予定なので、
完結するのは来年2016年の春~夏頃です。
ちなみに8巻完結予定というのは、
ミステリー専門誌『ジャーロ』54号 夏号にて、綾辻行人×一肇(にのまえ・はじめ) の対談で、
「全八巻で完結する予定だそうです。」と一肇さんが発言しています。
※一肇さんは僕だけがいない街のノベライズを担当する人です。
今後も、漫画が完結するまでこのブログは続けていくので、
是非、情報提供や意見、感想など、コメントしていただけると非常に助かります!
そして・・・
アニメ化決定しました!!
詳細はこちら
➡僕だけがいない街アニメ化決定!放送日・放送局・監督など詳細情報をご紹介
以下は他の巻の伏線です。
- 1巻の伏線一覧&考察
- 2巻の伏線一覧&考察
- 3巻の伏線一覧&考察
- 4巻の伏線一覧&考察
- 5巻の伏線一覧&考察
- 6巻の伏線一覧&考察←今ここ
- 7巻の伏線一覧&考察
はじめまして。6巻を読んでからこのブログを知り、1巻の考察から読ませてもらいましたが、丁寧にまとめられていて、とても読みやすかったです。
ところで、5巻で中西彩のことユウキさんは親父から聞いたと言ったのに対して、当の本人は「ん?何だそれ?」と言ってて、知らない事をユウキさんに言えるわけないし、疑問でした。
で、この巻で八代とユウキさんに過去に接点があって、ユウキさんにとってはその後の人生に影響を与えたであろう人が八代で、八代はユウキさんのことを『あいつは優しい奴だから』と言い、父親を『白鳥潤の親父さん』とよんでたことから親密だった可能性も…
ここからは想像ですが、八代とユウキさんは友人関係で家族ぐるみの付き合いがあったのではないかと。
例えばユウキさんがたまたまこの街に教師として赴任してきた八代を見かけて、助けてくれた恩人ではないかと声を掛ける。
八代はユウキさんのこと覚えていなかったが、話を聞いているうちに身代わりの犯人として利用できると思い友人関係を築く。
そのうち家族ぐるみの付き合いとなり、家にあげてもらえるようになって、同性愛の本やその他の物証を簡単におけたのではないかと。
そして中西彩のことも父親通さず直接ユウキさんに教える一方、教師が生徒を特別扱いしてると思われるから父親から聞いたことにしてくれと頼んだのではないかと思うのですが…
ただユウキさんの父親がど忘れしてただけかも…
長々と長文ですみませんでした。
出来れば考えをお聞かせください。
レキさん、嬉しいコメントありがとうございます(^^)
親父さんの「ん?何だそれ?」については最初私も引っかかりましたが、これは中西彩の事を知らないのではなく、唐突に悟に質問されたことに対するリアクションだったのではないかと思います。
ユウキさんが、自分の父親を犯人だと疑っていた(と思われる)理由は、中西彩の事を父親に聞いたからですし、「ん?何だそれ?」の後の悟とユウキさんの反応からもそう考えるのが自然ではないでしょうか。
あと、家族ぐるみの付き合いは私もあったと思います。
6巻(31話)の悟の考察で、『中西彩の事を父親経由でユウキさんに伝えた』とありますが、八代はユウキさんだけではなく、親父さんとも面識があったみたいですしね。
管理人さん
1巻の考察でコメントさせて頂いたタカと申します。
連投で申し訳ありません。
二つめに気付いた事ですが、これは誤記云々ではなく、管理人さんが「分からない」と書かれていた、八代の動機についての僕の見解です。
何故、八代は女児を狙うのか?
これは、自分の兄がやって来た事を八代自身も「自分でもやってみたい」或いは「本来なら”優秀な”自分が得るべき成果を兄に掠め取られている」と、どこかで願い、また不満に思い続けていたのではないかと思います。
特に後者については、作中でも何箇所かそれを匂わせる表現(優秀な自分が両親に愛されている、女児の誘導や事後のフォローを八代自身がしているなど)がされています。
従って、順序が逆になりましたが、兄が自分に罪をなすり付けようと考えていることを察知し、兄の「糸」を切った後に、本来の「成果」も自分に継承された、と八代自身が考えたのではないか?と考察します。
もう少し勝手な解釈をするなら、同じ家庭、同じ両親に育てられた兄弟が、同じような趣味嗜好を持つことは可能性としてあり得る話に思えます。
大変長くなって申し訳ありません。
以上、僕の愚考するところを縷々と述べさせて頂きました。
もし、ご意見や、反論等ございましたら、ご遠慮なくお伝え下さい。
いずれにしましても「僕街」ファンの一員として、今後もこのサイトを楽しみにさせて頂きます。
大変失礼致しました。
最後に、管理人さんの益々のご活躍をお祈りしております。
タカさん、非常に参考になりました。
八代の口にする「心に空いた穴を埋める代償行為」と関係がありそうですね。
幼少期の時、本来自分が得るべきであった成果(女児)を得られずに心に空いてしまった穴を埋めるために、兄がいなくなってから成果(女児)を得ているという感じです。
何だかすごく納得がいきました。
また、「同じ環境で育った兄と同様の趣味趣向を持つ」というもの自然ですね。
是非、これからもコメントいただけると助かります!
管理人さん、丁寧な返信をありがとうこざいました。
また、僕の書いた意見を、「参考になる」と言って下さって、大変嬉しく思います。
「僕には抑え続けた衝動がある」と言う八代のモノローグの裏にある思考を考察するうちに、先ほどお送りしたような意見が自分の中に出て来た訳ですが、更に言えば、八代の根底にいわゆる「選民意識」の様なものがあるように思えるのです。
自分が「優秀」で、「糸」を切る「力」を持っている。
すなわち、他人の生殺与奪権を「優秀な」自分が有していると考えていて、本当はそれを好きな時に「行使」したいのに、社会的に許されないから、「抑え続けた」のでは?と思うのです。
「Death Note」の主人公、夜神 月の思考に似ているようにも思えます。
…と、再び長文になってしまい、本当に申し訳ありません。
こんな僕の見解で良ければ、またコメントさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは、失礼致しました。
返信ありがとうございます。
確かに悟への反応はそんな感じですね。
ただ、この巻で八代が真犯人だと分かった時に、もしかするとユウキさんは父親を犯人だと思ってかばっていたんじゃなく、八代をかばっていたんじゃないかと。
八代とユウキさんの関係を知られていないみたいだったので、他人からみるとかばう位親しい人物は父親しかいないと思われたのかなあと思い色々想像してしまったんですが、改めて読み返すと、父親に不利な面では黙秘し続けたってちゃんと書いてて、そうなると管理人さんの書かれている事で正しいと思います…てか恥ずかしいなあ。
家族ぐるみの付き合いがあったとの考えが一緒にだったのが、唯一の救いです。(笑)
単行本派なので各巻のレビューしか見ずに先日コメントをしてました。すみません。
今は6巻までの各話のレビュー読ませていただき、細かいことまで読まれていて、かつ読みやすくまとめられていて関心しきりです。
管理人さんこれからも素敵なレビューを書いてくださいね。そしてお体ご自愛くださいね。
悟に修学旅行のヒロミの記憶があった理由
個人的な推測ですが、これは悟がリバイバルする前(1巻の最初の世界)の悟の記憶ではないでしょうか?
加代がいないにしても同じようなことがあったのかと思いました。
申し訳ございません。
そのことについては触れてあったのですね。
見逃しておりました。
管理人様の考察、毎度楽しみにしております。
失礼いたしました。
いえいえ。
私こそ「これは36話で解決した」ということを追記すべきでしたね。
今後も何かありましたらコメント頂けると嬉しいです(^^)
いつもお世話になっています。
今後の展開として、八代が見舞にくる、というシーンがあるのではないでしょうか。
八代が2004年にどういう立場でいるか不明ですが、少なくとも真犯人であるということは明らかになっていません。物語の中では明記されていないですが、たとえ別の学校に異動していたとしても同級生たちが行っていた募金活動などに無関係でいることはできないだろうし、ある程度の期間は連絡できていたはず。
カメラマンが張り込むほど世間の話題になっているのですから、事件が起きたときの担任教師が見舞に訪れるのはしなければ不自然に見えてしまい、八代の立場を危うくします。一方、記憶がないという情報があっても顔を見せると記憶がよみがえる危険性もある。そのリスクがあっても不自然さを注目されることを避けるのではないかと思います。
すでに婿養子かなにかで苗字が西園になっているのではないかな?
コメントありがとうございます!
確かに言われてみれば当時の担任なら見舞いに行かないほうが不自然かもしれないですね。
八代が見舞いに来るシーンがあれば、三部先生ならではの緊張感のある描写が期待できそうです(^^♪
あと、議員は本名でなくてもできるそうなので、西園という名前は養子で変わったとは限らないみたいです。
一か所、変換ミスを発見しました。
誤「八代の少年時代の性は『御子原』」
↓
正「八代の少年時代の姓は『御子原』」
ところで、気になったのですが、愛梨が病院にいた、という理由は説明されていたでしょうか。なんか、見ていないような気がするのですが。愛梨の母親は2巻あたりで出てきたけど元気そうだったし。
ご指摘ありがとうございます!
修正致しました。
愛梨が病院にいた理由はまだ分かっていませんね。
久美ちゃんと面識があるのかと思いましたが、そうでもなかったですしね。
はじめまして。
昭和を深く知る世代の者です。(つまり悟が現在生存しているとして、彼より年長ということです)
若い知り合いからこの漫画の事を教えて貰って、ここ数年愛読しています。
アニメになったことも教えて貰い、良い出来に感心しています。
映像の情報密度が凄まじいので。自分に見落としがないかと思って、検索してこちらのサイトに辿り着きました。
通常、ネットへの投稿はトラブルが嫌なのでしないのですが、こちらはサイト主様のお人柄でしょう、皆さん節度を守られていて気持ちよいので、私も感想を書かせて頂きたいと思いました。
全巻通じて好きなシーンは沢山あるのですが、特にこの6巻の#34のラストと#35の最初、加代が未来くんを抱いて現れるシーンが好きです。
正直、2巻の頃は読むのが辛かったのです。嫌なのではなくて、この年齢になると遠い何処かの話ではなく、周囲に割と差し迫った「リアル」な話なものですから…。
(私自身はずっと独身なのですが)
ですので、赤ん坊を抱き幸せそうに微笑んでいる加代のシーンで、良い年齢して不覚にも悟同様にボロボロ泣いてしまいました。
(外でお酒を飲みながらでしたので、周囲はさぞ気味悪かったでしょう…(苦笑) まぁ、澤田氏が嗚咽していると想像して下さい)
何しろ#33の中学生の加代が夏のクリスマスツリーに行っているシーンを見た後暫く、「あたしにウソつかないっていったべさ」という幻聴が耳の中でリフレインしていたもので…。
「悟と過ごした時間があったから、あたしは幸せになれた」
これは単に「あの場所から連れ出してくれた」だけじゃないと思えるのです。
よく知られているように、児童虐待の困った点は、連鎖することです。母の明美のように。
加代もこの負の連鎖に陥る可能性は大いにあったと思います。泣き崩れる明美のシーンでの表情を見る限りでは。
「母親は○○をするもの」という知識があっても、実感が無ければ無意味なのです。知識があっても、自分がされたことが無いと、自分の番になった時に出来ないのです。
「哺乳類は温かい」という知識があっても、実際に人間の子供あるい犬や猫でも実際に抱きしめてみないと「生命の温かさ」が解らないように。
しかし、悟と佐知子母さんの家庭に触れ、誕生日を祝ってもらい、お弁当を作ってもらい、温かい朝食を用意してもらい、佐知子母さんと一緒に料理しました。
この体験があったから、悟に言った上記の言葉が出てきたように思えるのです。
そしてこの言葉で、加代は絶対に不幸を次に伝染させないことが何だか確信出来たのです。
条件さえクリアすれば、加代が良い奥さんになるであろうことは、作中でも示唆されていますしね。
1. あの生活環境にも関わらず、手芸が得意。
(手で測っただけで寸法を決められるのは、かなりの技です)
2. あの生活環境にも関わらず、料理好き。
(当たり前に佐知子母さんと一緒に料理しています)
3. あの生活環境にも関わらず、綺麗好きで整理整頓が得意。
(加代の部屋・机周りは実に片付いていますよね。他の荒み具合からいって明美が片付けている訳ではないでしょう)
ヒロミは良い奥さんを貰いましたね(笑)
加代は、何があっても家族に温かい朝食を欠かさないんだろうな…。
姑さんも優しそうですしね。
リビングでオセロに負けて頭を掻いているヒロミや大きくなった子供と一緒にキッチンに並んでいる加代をついつい妄想してしまいます。
ひょっとしたら子供に作ってあげるお弁当は、悟の好物が詰まっているのかもしれませんね(笑)
藤田和日郎氏の「マッチ売りの少女は幸せにならなくてはいけない」理論ではありませんが、たとえ漫画のキャラクターであっても、不幸な子が不幸なまま不幸に死んでいくのは辛いですから…。
(でも、2つ目のタイムライン、つまり最初の大リバイバルって、最も残酷ですよね。なまじ暖かみを知り、希望を持ち始めてしまったわけですから)
真犯人ではないですが、「加代はもう大丈夫」
あとは悟の幸せだけですね。
夏のクリスマスツリーに愛梨を連れていった悟の所に、親子3人手を繋いで現れる杉田家の家族を空想してしまいます…。
酔いに任せての長文・駄文、お目汚し失礼致しました。
PS. 未来ちゃんは、ヒロミ・加代夫妻の第一子確定で良いのですよね?
はじめまして。
ここ最近話題になっている、ということで原作を1~7巻まで読み通してこのサイトにたどり着きました。(アニメはいまから見ようと思っています。)
1点、伏線見逃しがありましたのでご報告させていただきます。
~最後の記憶は「お母さん、僕の笛はどこ?」時間的には18年のリバイバルした時点からの記憶はオリジナルの時間軸、リバイバル後の時間軸ともに無い~
最後の記憶については最初のリバイバルすぐ、夜ご飯を食べながら悟が泣きながらご飯を食べていたときに佐知子が「朝さぁ、笛がないとか大騒ぎしてケンカしたのにさ」という描写があります。
このことから「お母さん、僕の笛はどこ?」と言う、この時点で最後のリバイバル後の悟は「リバイバル能力」自体忘れているということになると思います。