僕だけがいない街34話のネタバレ考察

ヤングエース6月号(5月2日発売)の僕だけがいない街34話『閉ざされた扉 2003.08~2004.02』のネタバレと考察、そして次回35話の予想についてです。

前回、八代学の策略により植物状態に陥った悟でしたが、佐知子の懸命な介護によって15年後に目を覚ましました。15年も経ってしまいましたが、悟に「真犯人が八代である」という記憶があるのか、ケンヤ、加代、八代、白鳥潤はどうなっているのか、などが非常に気になりますね。

さて、今回も考察等を行なっていきますが、大いにネタバレしているので、ネタバレが気になる人は先に本誌を見て下さい。ちなみに私は、僕だけがいない街だけが目的でヤングエースを定期購読しています(笑)

ちなみに前回のネタバレ、考察はこちら。
僕だけがいない街33話のネタバレ考察

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34話の概要(ネタバレ)

ケンヤによって事件の詳細がファイル『親愛なる藤沼悟へ』に記されており、その内容から始まります。

  • アイスホッケー観戦の情報を悟に教えて一人で向かわせたのを後悔している
  • 車と一緒に川に沈められた悟を発見したのは、たまたま通りかかった女性の獣医(30)
  • シートベルトが固定されており、そこから警察は殺人未遂事件と判断
  • 獣医の応急処置と警察救急隊の迅速な対応があった
  • 気温1℃、水温4℃による低体温で脳が仮死状態に陥ったことで悟は助かったと見られている
  • この事件でケンヤは真犯人の存在を確信した
  • 警察は『動機が見当たらない』ことから被疑者を絞り込めずにいた
  • 警察に真犯人の申し立てを行っても取り合ってもらえず、さらにC市で弁護に苦戦していた父親の肩入れをする形に受け取られたため、逆に信憑性を失ってしまった
  • ただ、白鳥潤のアリバイを唯一自分だけが証明できた
    • ちなみに、元のタイムラインではケンヤの証言が白鳥潤冤罪の決定的なものとなってしまった※5巻伏線一覧(26話)参照
  • 八代は、悟殺害の身代わりを立てることに失敗した
  • 「おかえり悟。君の友 小林賢也」

以上が、『親愛なる藤沼悟へ』に書かれている内容で、
事件の詳細についてケンヤがまとめた内容です。

そして、悟が目を覚ましてからの様子へと続きます。

  • 一度目を覚ますと、聞き慣れた音楽(ヒーローのレコード)と佐知子のしきりに自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきたが、返事もできず身体も動かすことが出来ずに再び眠りにつく
    • 前回(33話)の最後の場面
  • 半年後に悟は目を覚ます
  • 自分の体の状態に恐怖するが、佐知子の迅速な状況説明のおかげですぐに恐怖は去る。母親に感謝の思いと同時に「サトリ」かという言葉が頭のなかに浮かんだ
    • 「サトリか」という突っ込みは、佐知子の度々見せる鋭い観察眼に対して、定番になった悟の反応
  • 悟は数週間で身体も少しだけ動かせるようになり、喋れるようにもなった
  • 悟の最後の記憶は「お母さん、僕の笛どこ?」という場面で、八代のことは覚えていない様子
    • 精神年齢は明らかに大人の悟だが、リバイバルのことや事件のことなど、どこまで覚えているのかは不明
  • 悟が事件の事を覚えていないことに安堵する佐知子
  • 悟自信、それが最後の記憶ではないことが分かっており、毎日必死に思い出そうとするが、毎回胸の痛みとともに失敗に終わる
  • 佐知子は毎日4時間のケアを15年間続け、悟は身長139cm→169cmにまでなった
  • 悟のもとに弁護士になったケンヤと医師(インターン)のヒロミが見舞いに来た
  • ケンヤは事件の事を悟に訪ねたかったみたいだが、佐知子に言い含められていたようであった
  • 母親は事件の事は忘れてほしいと思っているようなので、忘れたままでいることを決意した
  • 「悟!」2ヶ月後、雛月加代が生まれたばかりの赤ん坊を抱いて現れる
  • ほとんど話した記憶が無い女子だったが、「おめでとう加代」と声をかけていた
    • 加代のことを曖昧にしか覚えていないので、少なくともリバイバル後のタイムラインのことはあまり覚えていないみたいである
  • 何だかとても嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかった

34話の考察・35話の予想

まさかの展開ですね。

加代には悟以外の男がおり、それだけではなく、子供までできているなんて・・・。

まだ確定ではありませんが、
結構ショックが大きいですね。

さて、このことも含め34話の考察を進めていきたいと思います。

34話で気になった点は以下の3つ。

  1. ケンヤはどこまで真相に至っているのか
  2. 加代が抱いていた子供について
  3. 今後の展開について

1.ケンヤはどこまで真相に至っているのか

ケンヤの記した『親愛なる藤沼悟へ』に、
「真犯人の存在に確信した」「真犯人に関する申し立てを行なった」など、
真犯人についての記述が見られますが、ケンヤはどこまで事件の真相に至っているのでしょうか?

そもそも、
「真犯人の存在?どの事件を指しているの?」
「元のタイムラインで起こった事件は悟が防いだはずだけど…」
「父親が苦戦している事件ってなんだっけ?」

など以前の話を読み返さないと混乱してしまいそうなので、
ここでこのタイムラインでのケンヤ視点で一連の事件をまとめてみましょう。

  • ケンヤの父親は弁護士で1986年9月にとなり町北海道C市で起きた殺害事件の容疑者の弁護をしている。殺害された女児の父親が容疑者で、ケンヤ父は冤罪であることを確信しているが、その容疑を晴らすのに苦戦している。ちなみにこの事件は澤田も追っている模様
  • ケンヤも独自にその事件の事を調べている
  • このことを悟に話すと、「その事件に使われた練炭が加代を匿っているバスの中にあったことから、真犯人がこの街でも同じことをしているかもしれない」という推理を聞き、「ありえない話ではない」と考える
  • 悟が殺害されてから、『となり町で起きた事件の真犯人=悟殺害の犯人』と確信
  • 警察に、「となり町の事件に真犯人がいて、悟殺害の犯人である」ということ申し立てるが、父親の肩入れをしているととられる
  • 15年経ってもまだ犯人を追い続けている
  • 目を覚ました悟には犯人が誰なのかを訪ねようとしている様子

こんな感じです。

これは今までの話を見返さないと分からないですね(笑)

そして、34話を見た時点でケンヤが『真犯人=八代』と確信しているんだと勘違いしましたが、
まだそこまでは至っていないような感じですね。

2.加代が抱いていた子供について

一途に悟だけを思っている加代を期待していたという人が多いと思いますが、
15年ぶりに再開した彼女は別の男性との間に子供を作っていた・・・。

という、なんとも現実的な展開になってしまったようです。

でも、まだ分かりません。

加代の子供ではなく、知り合いの子供かもしれませんしね。

けど、
『恐らく遠く離れていると思われる悟の病院へと、久しぶりに再開した悟の前に赤ん坊を抱いて現れる』
という状況から、加代以外の子であるという可能性を見出せずにいます。

作者・三部けい先生の他の作品の傾向から、
ご都合主義的な展開は期待できないのかなとも思います。

それに、最後の悟の「おめでとう加代」という言葉は、
最初は『命が無事だったことに対して無意識にでた言葉』だと思っていましたが、
子供が生まれたことに対しての言葉だったのでしょうか。

さて、加代の抱いていた子供は、
残念ながら加代自身の子供だと思うのですが、問題は相手です。

相手が八代という最悪の事態も頭をかすめましたが、
さすがにどう転んでもそれはないですよね。

多分。

何となく、今までの登場人物が相手だとは思えないので、
作中顔も現れない一般男性的な人物かなと個人的に予想します。

3.今後の展開について

悟のモノローグの流れから、
加代と再開したことで事件のことを思い出そうと決意するみたいですね。

そして、ストーリーも終盤に近づいていることがわかると思いますが、
コミックス6巻でちょうど終わるには、次回35話と、その次の36話の2話しか残っていません。

まだ分かりませんが、そうなると今後の展開を逆算すると…

  • 35話:悟が記憶を取り戻す
  • 36話:八代逮捕

という感じになるのでしょうか。

でもそれだと詰め込みすぎている気がするので、
7巻くらいまで続くのかなと個人的には思っています。

何はともあれ、次回35話も楽しみですね。

八代は15年間何をしてきたのかということや、白鳥潤やアイリの事など、
非常に気になることが多いのですが、何よりも加代の抱いていた赤ちゃんが気になって仕方ないです。

あとがき

以上、34話のネタバレや考察、35話の予想についてでした。

34話はまさかの展開でしたね。

前回も述べましたが、
エイプリルフールネタもあり、アニメ化について一部話題になりましたが、
5月2日現在アニメ化について公式で触れられていません。

『マンガ大賞』、『このマンガがすごい!』ともに2014年、2015年の2年連続ランクインなど、
話題性もありアニメ化してもおかしくないのかもと思っていましたが、
なんかなさそうですよね。

完結した漫画、完結しそうな漫画はアニメ化になりにくいですし。

その代わりと言ってはなんですが、こんなPVが作られたみたいです。

6/19追記

アニメ化決定しました(笑)

詳細はこちら
僕だけがいない街アニメ化決定!放送日・放送局・監督など詳細情報をご紹介

さて、次回35話はヤングエース7月号(6月4日発売)なので、
発売されればすぐに更新したいと思います。

※更新しました
僕街35話のネタバレ・考察はこちら

また、以下にこれまでの伏線や考察等をまとめたので、こちらもご覧ください。

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コメント

  1. ハル より:

    こんばんは!
    ブログ更新お疲れ様です。
    まさかの超展開、とゆうか、動揺されているのが文章からも伝わって来ます…。

    僕は単行本しか読まないと決めてこの作品と付き合っているので、的確なことは言えませんが…、
    もとのタイムラインでは小学生で亡くなっていたはずの子が、成人し、子供までもうけたという事実は、それだけでも充分感慨深いものだとは思いますよ。
    もちろん、甘酸っぱい感情とセットですが…w

    なんだか、ますます加代が好きになってしまいました。
    年内に単行本出るかな~…。

  2. かいと より:

    なんだかバタフライエフェクトと話が似てきましたな!

    管理人さんもバタフライエフェクトを見てみては?

  3. ・・・ より:

    ブログの更新いつも楽しみにしています。
    犯人の八代は悟をまんまと陥れた後、
    もう殺人はしていないのでしょうか?
    リバイバル前は身代わりを仕立て上げることに成功し、捕まる心配もないので少女誘拐をしているところを悟の母親に見られたわけですが・・・
    それと15年前の悟が小学校に在籍している間に担任として見舞いに来ないわけがないでしょうし、どんな気持ちで病床の悟を見ていたんですかねぇ
    目覚めたことが耳に入れば記憶が戻る前に消そうとするでしょうし、今後の展開が楽しみです

  4. みぃ より:

    単行本でイッキに読み、続きが気になって気になってココに辿り着いたのですが(笑) 34話の内容もモチロン知る訳もなくココのみの情報しか知りえないのですが、きっとすでにお気付きだとは思いますが、気になったのは“悟の最後の記憶は「お母さん、僕の笛どこ?」という場面”ですね。これって単行本2巻のわりと最初のページ。母と再会(?)するところですね。夕飯時の会話で「朝さぁ 笛が無いとか大騒ぎしてケンカしたのにさ もう忘れたみたい」「覚えてねーよ18年も前のそんな事…」これと何か関係しているのですかね??管理人様の方が私よりズット頭のキレる方だと思いますし、私よりズット僕街を読み込んでいると思いますので、これが何かに関係しているのかしていないのか気になって知りたくてコメントを書かせていただきました。

  5. 匿名 より:

    アニメ化より実写化されそうかなあ

  6. あるひと より:

    少し前にこのブログを発見し,楽しく読ませて頂いております.
    管理人様の仰るとおり,6巻に収まる残り2話で完結することはほぼ不可能でしょう.
    前回の考察で書いていた「2006年の3年前の事件」に絡まないままその時間をスルーしてしまいましたし,悟の記憶が戻ったとしてそれだけで八代を逮捕するのは不可能です(証拠がなく,悟の証言だけ).
    私が思うに今後,悟が記憶を回復し,八代を追い始め,新たに女児を手にかけようとするところで捕まえるという感じかなと.
    気になるのは前の方が言っている「笛」のくだり.リバイバルで戻った時の悟は覚えておらず,ここで目を覚ました悟が覚えていると言うのは違和感があります.「空白の時間」のシルエットに片桐アイリと思しき影が見えるのも何かのヒントなのかな,と考えながら読んでいます.

  7. あるひと より:

    自分はComicWalkerで一月遅れで最新話を読んでます.
    みぃさんの指摘の通り「笛」は1988年に戻った最初のリバイバルの時のことだと思います.2巻で「覚えてない」といった笛のことがここで記憶として出てきています.
    さらに最後に登場した雛月加代についてモノローグで「ロクに会話もしたことがなかった女子」としています.ということは,この時点の悟は最初のリバイバルで2006年の悟が入る前の悟という状態になっているのではないかと思います.

  8. ・・・ より:

    35話読みました
    ここで笛について指摘されている方、読みが深いですね
    “今”の悟の状態や加世の父親がまさかの(!)で驚いています
    管理人さんの考察楽しみに待っています

  9. 匿名 より:

    加代とヒロミが結婚していたことに複雑な気持ちで一杯になりました…。
    切ない…。

    管理人さんの感想で「加代には悟以外の男がおり、それだけではなく、子供までできているなんて・・・。
    まだ確定ではありませんが、
    結構ショックが大きいですね。」
    にある《確定ではない》の言葉のおかげで希望が持てました(T_T)

    もう一度、リバイバルして過去で八代に引導を渡してほしい(>_<)
    そうすれば、15年も眠ることなく加代と同じ時を過ごせて、ヒロミとの結婚がなくなるはず…。

    15年眠り続けた時間軸だと、アイリとの関係が浅いし、加代は結婚しているし、15年間のあるはずの思い出を共有できないしで、悟が可哀想…。
    自己犠牲で終わってほしくない!!

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